ワールドラグビーとマドリード市は、2023-24年シーズンから3年間、マドリードでワールドラグビーセブンズシリーズのグランドファイナルを開催することを決定しました。

マドリードは、「マドリード・エス・ラグビー(マドリードと言えばラグビー)」のマントラを反映してラグビーへの情熱に火をつけようと、マドリードのシンボル、シビタス・メトロポリターノスタジアムを舞台に、2024年6月、第1回グランドファイナルを開催します。

マドリードは、ヨーロッパの夏の盛りの3日間にわたり、世界中からセブンズのトッププレーヤーとファンを迎え、息をのむようなラグビーセブンズの戦いを繰り広げます。同時にワールドクラスのエンターテインメントも提供されます。

マドリードは、新たに生まれ変わるセブンズワールドシリーズの中心的存在となります。新たな大会モデルでの開催となるセブンズワールドシリーズは、世界のアイコニックな7都市で開催し、フェスティバルスタイルの大会イベントが7回、7ヶ月間にわたって開催されます。シリーズには男子12チーム、女子12チームのベストチームをが参加します。2023年12月に開幕予定のセブンズシリーズ開催地の全ラインナップは6月に発表されます。

 

「興奮」をファン体験の中心に据えるシリーズの新たなコンセプトを打ち立てたグランドファイナルではジェパディ方式が導入され、シリーズチャンピオンの座を勝ち取るためには、全試合がカウントされ、気が抜けません。

グランドファイナルでは、最初の6ラウンドを終えた時点の順位で上位8位までに入ったチームがシリーズチャンピオンの座を競うことになります。一方、9位から12位のチームはチャレンジャーシリーズのランキング上位4チームとともに、降格プレーオフを行い、4チームが次回シリーズへの出場権を確保します。チャレンジャーシリーズは、男子12チーム、女子12チームが参加し、国際ラグビーセブンズにおけるセカンドレベルの大会となります。

ワールドラグビーのサー・ビル・ボーモント会長は、マドリードで次のように述べました。「世界有数の大都市であるマドリードを、2023年から24年にかけてのワールドラグビーセブンズシリーズに迎えることができ大変うれしく思っています。スペインではラグビーが大きく普及を続けており、「マドリード・エス・ラグビー」を目指すマドリード市の大々的な支援を受けながら、同市の開催が決定しました。アイコニックなスタジアム、「グランドファイナル」という新たな大会フォーマット、そして間もなく明らかになるエンターテイメントのオファーが組み合わさることで、このイベントはスポーツファンやエンターテイメントファンにとって見逃せないものになると確信しています。」

マドリードのホセ・ルイス・マルティネス・アルメイダ市長は次のように述べています。「このイベントは、マドリードにとって、今後数年間で最も重要なスポーツイベントとなるでしょう。マドリードは、ワールドラグビーがセブンズシリーズの開催地として私たちの街を選んでくれたことに感謝しています。」

 

「私たちにとって、このシリーズの最終イベントを開催することは大きな責任です。マドリードに足を運んでくれるファンの皆さんや、私たちの町が注目されるということだけでなく、将来にとって、この大会を開催することの真の意味での責任です。つまり、ラグビーボールに夢を託す子どもたちの未来です。だからこそこの街でグラスルーツラグビーが発展するよう、各国の加盟協会やワールドラグビーと共にさまざまな取り組みを進めていきたいと思います。」

この新たなモデルでは、初めて男女のチームが同等の参加料を受け取ることになり、ワールドラグビーの参加料への投資も70%増額されます。

プレーヤーウェルフェアは引き続き最重要事項であり、大会の数を減らすことで、プレーヤーは試合のたびに最高のコンディションでピッチにでることができ、実力をフルに発揮することができるようになります。

また、今年初めに発表された「ワールドラグビー環境サステイナビリティ計画2030」に沿って、より環境的に持続可能なイベントを提供するという同連盟の野心もサポートしています。

この新たなシリーズの発足は、参加チームの代表者、既存の大会運営者、プレーヤーウェルフェアの代表者、そしてファンとの広範囲かつ包括的な協議プロセスを経て実現したものです。