2019年に開催された男子ラグビーワールドカップでブレイブ・ブロッサムズが準々決勝に進出するという歴史的快挙を成し遂げたことを受け、来月東京オリンピック大会で開催されるラグビーセブンズのショーピースが日本のラグビー、特に女子ラグビーの注目度をさらに高めるものになることを期待しています。

リオ五輪でサクラセブンズのキャプテンを務めた中村知春選手は、2020年の東京オリンピックを、日本の女子ラグビーをより多くの人に知ってもらえる一生に一度のチャンスだと考えています。

「開催国だからこそ、女子ラグビーをもっと認知してもらい、(日本で)最も大きなスポーツのひとつにするためのとても良い機会だと思います」と中村選手はワールドラグビーに語りました。

日本女子代表チームは、ラグビーセブンズがオリンピック競技としてデビューを飾った2016年のリオ五輪でも参加しましたが、24-0で勝利したケニア戦だけが唯一の勝ち星となり、10位に終わりました。

来月ホームグラウンドで競うスコッドから驚きの脱落となった中村選手は、チームに対し、ホームである東京スタジアムの観客の前でより良いパフォーマンスを要求しています。

「リオ五輪ではオリンピックの舞台に立つのは初めてでした。初めてだったので何も期待せずに臨んでしまいました。オリンピックの重大性を十分に理解していなかったと思います」と告白しました。

「以前より良い結果を出さなくてはなりません。」

より良い結果を出すというプレッシャーがかかるのは、中村選手の後継者である共同キャプテンの清水麻有選手とバティヴァカロロ・ライチェル海遥選手です。

最近編成された女子チーム「ナナイロプリズム福岡」のプレーヤー兼コーチとして選出された中村選手は、女子ラグビーの構築に向けた自身の責任を十分に自覚しています。

中村選手は、世界レベルで女子ラグビーの拡大を加速させるという目標のもと最近スタートしたワールドラグビー、ウーマン・イン・ラグビーの世界的マーケティングキャンペーン、「Team Powered(チームパワード)」を歓迎しました。

「私たちには責任があると信じています。」と中村選手は強調しました。

「2019年、ラグビーワールドカップを通じてラグビーの文化とゲームの価値について皆さんに理解してもらえたと思います。今回の東京オリンピックは、日本の皆さんにラグビーの特徴やコアバリューを披露する素晴らしい機会となります。」

「この国の若者たちの模範になれることは名誉なことですが、日本のラグビーを築くために多大な努力をしてくれた先輩女子プレーヤーの皆さんの存在を忘れてはいけません。私は常に、その努力を続けていかなければならないということを若いプレーヤーの皆さんに伝えています。」

現在、日本で登録している女子ラグビープレーヤーは5,000人をわずかに超えるほどですが、日本ラグビーフットボール協会はラグビーワールドカップ2019大会以降その人数が著しく増えていることを把握しており、今回のオリンピック大会でさらにインパクトが生まれることを期待しています。

オリンピック大会の男子ラグビーセブンズ大会は7月26日から28日に、続いて女子大会が7月29日から31日にかけて開催されます。金メダル決定戦は「スーパーサタデー」に行われます。

全試合、ラグビーワールドカップ2019大会の開幕戦の会場となった東京スタジアムで開催されます。

StrongerTogether - Olympic Film Tokyo 2020
StrongerTogether - Olympic Film for Tokyo 2020 featuring Usain Bolt and Naomi Osaka.