- プレーヤー、コーチ、加盟国、第三者専門家、女性など、代表者に門戸を広げた暫定委員会を発足
- 国際ラグビー選手会とのパートナーシップを組み、委員会のアジェンダはプレーヤーを重視したものにする
- 女性理事は全員委員会に所属し、3つの委員会は女性が議長を務める
- ブライアン・オドリスコルとメロディー・ロビンソンがグビーワールドカップリミテッドの理事に就任
- ラッシー・エラスムス、エディー・ジョーンズ、マリオ・レデスマ、グレゴー・タウンゼンド、レスリー・マッケンジー、そしてファビアン・ガルティエが新設の「ハイパフォーマンスラグビー委員会」の委員に就任
- これら暫定委員会の任期は、独立機関によるガバナンスレビュー完了までの1年間
ラッシー・エラスムス、メロディー・ロビンソン、コンラッド・スミス、そしてブライアン・ハバナら一流プレーヤーやコーチ陣が、ワールドラグビー 暫定委員会の委員として任命されました。
ワールドラグビー と国際ラグビー選手会との間で交わされた建設的な合意に基づき、12の委員会にそれぞれIRPが指名するプレーヤー代表者を任命することになりました。意思決定プロセスの中にプレーヤーの声を反映させるという重要目標に沿って、放送、デジタルメディア、ウェルフェア、医学、商業及び法務など関連分野での経験と、豊富なラグビー経験を兼ね備えたプレーヤー代表者が委員として貢献します。
ワールドラグビー のビル・ボーモント会長は2015年から始まった団体の変革的なガバナンス改革にコミットしており、団体における代表制度、そしてその有効性と効果における改革をさらに推し進めるため、より多くの加盟国、女性、そして第三者専門家などが代表者を務め、全委員会のメンバーの30％以上が女性であること、委員会の23％は理事会の女性理事が議長を務めていることとしています。
これまでの２週間の間に暫定委員会の第１回会合が行なわれ、就任の顔合わせ及び情報共有を終え、ワールドラグビー の意思決定プロセスに関する舵取り業務をスタートさせました。
ハイパフォーマンス、セブンズ、そしてコミュニティーラグビーに特化した専門委員会を新設
127の加盟協会、ファン人口と商業規模の増加、ラグビー人口の急増などラグビーが拡大し続ける中、ラグビー競技の開発の責任を担ってきたラグビー委員会が、「ハイパフォーマンス委員会」、「セブンズ戦略委員会」、「コミュニティーラグビー委員会」という３つの新たな専門委員会を発足して拡大することになり、一流プレーヤーやコーチ陣をその委員に迎えました。
ラッシー・エラスムスとスティーブ・ハンセンは、エディー・ジョーンズ、ファビアン・ガルティエ、マリオ・レデスマ、グレゴー・タウンゼンド、レスリー・マッケンジー、そしてデビッド・ヌシフォラとともに新たに設置された「ハイパフォーマンス15人制委員会」にコーチ代表委員として就任します。また、ラグビーワールドカップ優勝者のブライアン・ハバナ、コンラッド・スミス、そしてレイチェル・バーフォードとウェールズ協会のDrジェイミー・ロバーツ、カナダ協会のアラバ・チントーがプレーヤー代表、そして医学専門家委員として就任します。
新興国における女子ラグビーとラグビーセブンズラグビーの急激な成長に伴って行った組織再編成により、ワールドラグビー は、草の根レベルをはじめとする各分野での専門戦略に照準を当てながらサポートを行うことができるようになります。
南アフリカラグビー協会のラグビーディレクター、ラッシー・エラスムス氏は次のように述べています。「ラグビーの一流インフルエンサーの皆さまと共にこのような重要な任務に関わることができることを誇りに思います。競技規則やプレーヤーウェルフェア（プレーヤーの身の安全・福祉）、また国際大会環境の整備など、委員会は重要な機能に影響力を及ぼす非常に大きな戦略的役割を担っています。私は委員会のメンバーの皆さまとともに今後も引き続き国際ラグビー へ影響を与え、競争力の強化を図る取り組みができることを楽しみにしています。」
イングランド代表ヘッドコーチ、エディー・ジョーンズ氏も次のように述べました。「ワールドラグビー のハイパフォーマンス委員会に参加できることを嬉しく思います。私はラグビーを愛し、ラグビーの発展に貢献する力になることでラグビーに恩返しができることは大切なことだと思います。委員会でコーチやプレーヤーの皆さまと一緒に知識やアイデアを共有し合い、ゲームの向上に貢献するのを楽しみにしています。」
これらの委員会のメンバーには、元アイルランド代表でコメンテーターのブライアン・オドリスコルとラグビーワールドカップで二冠を飾った元ニュージーランド代表でスポーツジャーナリスト、MCのメロディー・ロビンソンがラグビーワールドカップ理事に就任、イングランド協会のデボラ・グリフィン、第三者メンバーでありファンエンゲージメントに関するエキスパート、アンジェラ・ルジエロ、元オールブラックスとブラックファーンズのチームドクターを務めたデブ・ロビンソンがそれぞれ議長を務めます。
国際ラグビー選手会のCEO、オマー・ハサネイン氏は次のように述べました。「我々がRWCL理事会をはじめとする様々な委員会に推薦したプレーヤーの皆さんの貢献によって、ワールドラグビーがラグビー にとっての正しい決断を、一貫性をもって下すことができるようになるでしょう。彼らはそれぞれ、委員として不可欠な特殊な資質、ビジネス能力とラグビーに関する実践的な理解力を兼ね備えています。国際ラグビー選手会としても、国際ラグビー選手会のメンバーが有する価値が認められたことを嬉しく思います。プレーヤーの委員任命は、プレーヤーをラグビーの中心に考えるという強いコミットメントが一段と強化したことを意味します。」
メロディー・ロビンソン氏は次のようにつけ加えました。「私は国際ラグビー選手会を代表し、ブライアン・オドリスコル氏と並んでラグビーワールドカップ・リミテッド理事を勤めることができることに大変ワクワクしています。ラグビーワールドカップの意思決定プロセスにプレーヤーの利益を反映させていくことは、チームやプレーヤーにとって非常にポジティブなノックオン効果をもたらすと信じています。」
「今後の歴史的な男子・女子ラグビーワールドカップ開催国の選定プロセスは非常に大きな仕事ですが、私にとっては、女子ラグビーワールドカップの放送権や商業化に的を絞った取り組みがとても楽しみです。より多くのプレーヤーや新規ファン、そして大手企業スポンサーを惹きつけるようなものにし、その結果女子ラグビー全般の競争力向上につなげることができます。」
新型コロナウィルスのパンデミック後のラグビーをより強く、より一貫性のあるゲームに
委員会は新型コロナウィルスパンデミックの継続的影響に対応する取り組みを行い、プレーヤーウェルフェアを強化し、みんなにとって有益な国際大会と国際カレンダーの調和を図り、またラグビーをよりシンプルな、より楽しい、よりアクセスしやすいスポーツにするための取り組みを行っていきます。
ボーモント会長は次のように述べました。「この困難な時期、同時にラグビーにとって極めて重要な時期に、これらの暫定委員会は大切な役割を果たすでしょう。委員会のメンバーには、さらに多くのプレーヤー、コーチ、またスキルを重視した第三者専門家など、我々のスポーツの多様性と価値を反映する多岐にわたった経験や専門知識を持つ面々を迎えています。ラグビーワールドカップ2021と2023、そしてラグビー誕生200年周年を迎える2023年を見据え、ゲームの拡大と発展のため、そして我々の野心を実現するために大きな役割を担ってくれることでしょう。」
これらの委員会は、第三者によるワールドラグビー のガバナンスレビューを完了・採択するまでの1年間を暫定任期として発足したと発表。世界で発展を続けるスポーツであるラグビー、またシンプル、アクセス、魅力、安全というこのゲームの核心に歩調を合わせた意思決定構造構築を目指すワールドラグビーの目標を反映する委員会となりました。
ワールドラグビー のガバナンスレビューは英国オリンピック委員会会長、イギリス前スポーツ大臣、サー・ヒュー・ロバートソン氏の主導で行われ11月に結果が報告される予定です。このレビューの重要目的は、ワールドラグビー におけるガバナンス構造の有効性と機動性を高め、スポーツと社会における多面性や多様性を反映し、グローバルゲームにとって可能な限りベストな意思決定のプロセスがサポートできるようにすることです。