包括的に協議を重ねた結果、新型コロナウィルス感染の世界的拡大の影響により延期となっていたラングフォード、ロンドン、パリ、シンガポール、そして香港大会を中止すると決定。HSBC女子・男子ワールドラグビー セブンズシリーズ2020は早期終了となりました。

シリーズ開催国及び出場国協会は詳細に亘る建設的な議論を重ね、ラグビー関係者及び市民の健康とウェルネスを最優先事項とし、政府及び公衆衛生当局のアドバイスに沿って決定しました。

新型コロナウィルスのパンデミックの影響を受けて大会の中断が余儀なくされる前に完了していた女子シリーズ8大会中5大会、男子シリーズ10大会中6大会で男子・女子共に1位にランキングしていたニュージーランドが優勝となります。

ブラックファーンズ・セブンズがこれまでの女子セブンズシリーズ5大会のうち4大会を制し、一方オールブラックスは、男子セブンズシリーズで終了している6大会のうち5大会を制しました。

オリンピックチャンピオンのオーストラリアが女子シリーズの2位を飾り、カナダが次いで3位。男子シリーズは2018年のチャンピオン、南アフリカが2位を獲得。オリンピックと2019年シリーズチャンピオンのフィジーが3位に輝きました。2020年シリーズにおいては男子・女子共に降格はなくなります。

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また、新型コロナウィルスのパンデミックにより、HSBCワールドラグビー チャレンジャーシリーズの男子・女子決勝戦も2020年には行わないことに決定。チャレンジャーシリーズは、七人制ラグビーの世界的、特に新興国における普及を目指してワールドラグビー が昨年新たに開設した大会で、この大会は今後も重要な優先事項として、HSBCワールドラグビー セブンズシリーズへのパスウェイとなるものです。

2020年初頭に行われた第1回男子チャレンジャーシリーズは、チリとウルグアイで開催された2大会で日本が金と銅を獲得し上位を占めました。これにより日本は、16番目のコアチームとしてHSBCワールドラグビー セブンズシリーズ2021に出場します。

第1回女子チャレンジャーシリーズで3月28、29日に予定されていた南アフリカのステレンボッシュ大会が中止となったことで、今年の女子シリーズにおける昇格は無くなりました。

上記二つの改定により、東京オリンピック大会におけるシード権は、2021年の7月にオリンピック大会開幕時、最も健全で正確な現状が反映されるよう、2021年シリーズの成績を組み入れることになりました。

ワールドラグビー のビル・ボーモント会長は次のように述べています。「選手やファン、大会組織、そして関係者の皆様にとって、新型コロナウィルスパンデミックによって大会を中止しなければならないということは大変残念なことですが、ラグビー界及び地域社会の皆様の健康とウェルネスは今後も最優先されます。」

「HSBCワールドラグビー セブンズシリーズは世界中を舞台にした大会であることから、加盟協会との詳細に亘る協議の末、世界中の政府と公衆衛生当局のアドバイスに沿ってこのような厳しい決断を下しました。」

「ラグビーセブンズは、世界において、特に新興国で我々のスポーツを発展させる上で重要な牽引力であり、ワールドラグビー が最優先しているものです。コロナ禍に収束の光が見え始めた今、東京オリンピックを見据えた2021年はラグビーセブンズにとって大変エキサイティングな年になる可能性を秘めています。」

「パンデミック発生前の一貫した素晴らしいパフォーマンスの末、男女共にシリーズのタイトルを獲得したニュージーランド、そして第1回チャレンジャーシリーズ優勝を飾りHSBCワールドラグビー セブンズシリーズ2021の出場権を獲得した日本、おめでとうございます。」

「加盟協会及び商業的パートナー、放送パートナーの皆様に対し、この困難な時期においても皆様の変わらぬご支援と結束に感謝します。我々は引き続き、皆様と一丸となって国際ラグビーセブンズをできるだけ早急に、安全に復帰させるための計画作りに取り組んでいきます。」

HSBCグローバル、ブランドパートナーシップ部長、ジョナサン・カッスルマン氏は次のように述べています。「新型コロナウィルスの感染拡大による影響下、大会開催を中止するという苦肉の決断に対し、 HSBCワールドラグビー セブンズシリーズの長期的グローバルパートナーとして私たちは完全に支持します。選手やファン、そしてこのイベントに携わる全ての方々の健康と安全、そして福祉が第一に優先されなければならないからです。我々はパートナー、またワールドラグビーと緊密に連携を図りつつ、スポーツの再建を目指し、できるだけ早期に安全にラグビーセブンズを再開し、世界中の人々を楽しませ、感動を与えることができるよう取り組んでいきます。」

国際ラグビー選手会、法務・プレーヤーウェルフェア部長のデビッド・クインラン氏は次のように述べています。「プレーヤーの皆さんが本日発表された決定に落胆するのは当然のことではありますが、パンデミックの状況を踏まえれば、これは関係者にとって正しい決定です。我々はプレーヤーの皆さんがピッチへの復帰と2021年のオリンピック大会への準備に集中できるよう、引き続きワールドラグビー とともに次のシーズンのスケジュール策定に取り組んでいきます。」

HSBCワールドラグビーセブンズシリーズ2020で中止となったラングフォード、ロンドン、パリ、シンガポール、そして香港大会のチケットをお持ちの方は、各大会の詳細についてイベント主催者にお問い合わせください。

HSBCワールドラグビーセブンズシリーズ2021に関する詳しい情報は追って発表いたします。