ワールドラグビー(WR)は9日、上位10カ国の第1グループに続く第2グループの10カ国に対し、2012-15年の4年間に3400万ポンド(約63億円)前後の直接支援を行ったことを明らかにした。


2015年ラグビーワールドカップ(W杯)イングランド大会には、日本をはじめ第2グループの10カ国が出場するが、WRは第1グループと第2グループの競技力の格差を是正するため、一連の計画を資金面で支援してきた。計画には選手の育成や福利厚生、練習や教育などが含まれている。

WRは日本も出場するパシフィック・ネーションズカップなどの大会も支援。第2グループが6月と11月に行われるテストマッチに参加するための援助も行い、第1グループの国との対戦機会をつくることも促進してきた。

WRのブレット・ゴスパー最高経営責任者(CEO)は次のようにコメントした。「W杯はラグビーを世界的なスポーツとして発展させ、競技力を高めるために必要な資金を得る原動力になっている。商業面での継続した成功の結果、WRは競技の発展と持続のため、2012-15年に過去最高の1億9200万ポンド(約355億円)を世界全体で投資することができた。第2グループの10カ国は特に大きな恩恵を受けることになった」