ラグビーワールドカップ2015イングランド大会で日本代表と戦う強豪南アフリカ、キャップ100試合を達している選手、ヴィクター・マットフィールド、ブライアン・ハバナ、ジャン・デヴィリアーズ の豪華メンバーを並べたラグビーワールドカップ2015(RWC)最終スコッドを発表した。

2007年に優勝したスプリングボクスで活躍した選手を含むスコッドには、RWC4回目の参加となるヴィクター・マットフィールドとスカルク・バーガーに加え、3回目の出場を迎えるデヴィリアーズ、ハバナ、JP ピーターセン、ルアン・ピナール、フーリー・デュプレア、ビズマルクそしてヤニー・ドュプレッシーの世界的なトッププレイヤーが揃っている。

スコッドの31名には、2012年にハイネケ・メイヤーがヘッドコーチに就任して以来テストデビューを果たした選手が12名、そして今秋の大会でラグビーワールドカップを初めて体験する選手16名が含まれている。

豪華メンバーが続々と並ぶなか、キャップを未だ獲得していない選手が一人いる。ブルズのスクラムハーフ、ルーディー・ペイジは昨年の11月に初めてスプリングボクス入りを果たしキャップを獲得していない唯一の選手である。一方、モルネ・ステインが最後に代表チームで試合に臨んだのは一年ぶりとなる。

平均年齢26歳のスプリングボクスが誇るメンバー全員の合計キャップ数は1,297キャップにも達する。

難しい選択

スプリングボクス率いるハイネケ・メイヤーヘッドコーチは、2ヶ月にわたって一緒にトレーニングを重ねてきた選手のなかから最終登録メンバーを選び抜く際は難しい選択に立ち向かったと話した。

メイヤーは「選手の全員が一生懸命になって努力を重ねてきました。グループの中から31名を選出することは今までコーチとして下してきた数々の決断や選択のなかでも最も難しいものでした。」とコメントした。

「最終的に選出された31名のプレイヤーは現時点でベストなメンバーに見なされた選手たちですが、負傷はラグビーというスポーツをともするものなので、今後チームでの役割がでてくる可能性は十分にあります」

「スコッドはこの数年にかけて国に誇らしさを与えてきたメンバーを中心に、若手選手と経験を多く持つ選手のバランスをうまく取っている思います。さらにラグビーワールドカップを優勝するのに必要な条件を理解している選手が何人かいますが、彼らの知識は非常に貴重なものになるにちがいません」

「国の期待を背負いながらイングランド大会に臨むので、国民には誇りをもってもらいたいと思ってますが、決して油断はできないことも十分に承知しています」

「ここ数年RWCの参加国のレベルのギャップが縮まったことは確かです。今まででも今年が最もレベルの差が少ない大会になるでしょう。選手たちは2ヶ月にわたって努力を重ねてきたのでイーストボーンでの一戦目を迎える頃には今までの努力の成果を全て出し切れることを願っています」

スコッドには、現在負傷中の選手が含まれるものの、ブライトンにて行われるスプリングボクスのRWCの第1戦、日本代表戦までには全員がピッチに立てる状態である見込みだとメイヤーヘッドコーチは話した。

現在負傷のリハビリを行っている選手は以下の通り:

デヴィリアーズ(あごの骨折)、デュアン・フェルミューレン(首の負傷)、ヤニー・デュプレッシー(膝の負傷)、ヴィリー・ルルー(足首の負傷)、フーリー・デュプレア(膝の負傷)フランソワ・ロウ(肩の怪我)、コーニー・ウーストハイゼン(首の負傷)

RWC での大きな実績

メイヤーは「負傷の回復の面ではベストなシナリオを考えながらメンバーを選びました。メディカルチームのスタッフは選手たちの回復に向けて全力を尽くしてきたので、日本代表戦までには大幅に回復していることを期待しています。」と話した。

「トレーニングでは別メニューで訓練してきたのでいつもフルスコッドで練習はしてなくても、特にフィットネスに集中したのでフィジカルなコンディションは今まさにピークにいる選手もいます」

南アフリカはRWCで良い成績を持つチームでありながらも、2011年ニュージーランド大会ではまさかの準々決勝で敗退し苦汁を飲まされている。

「スプリングボクスは過去の大会でもしばしば良い結果を出してきたチームなので、それに基づいて今大会でも結果を出すことが目標です。選手の多くは2007年、2011年大会でも活躍したので成功の鍵を握っています。先走って準々決勝の噂をする者もいますが、とりあえず今は日本との第1戦に向けて頑張ります」

その後プールステージでは9月26日にサモア戦(バーミンガム)、10月3日にスコットランド戦(ニューカッスル)、そして4日後の10月7日にロンドンでアメリカ戦を迎える。

《南アフリカ RWC 2015 スコッド》

【フォワード 17名】

名前
Name
所属チーム
Club Team
キャップ
Caps
テンダイ・ムタワリラ
Tendai MTAWARIRA
シャークス 68
ヤニー・ドュプレッシー
Jannie DU PLESSIS
シャークス 64
コーニー・ウーストハイゼン
Coenie OOSTHUIZEN
チーターズ 21
フランス・マルハーバ
Frans MALHERBE
ストーマーズ 6
トレヴァー・ニャカニ
Trevor NYAKANE
ブルズ 16
ビズマルク・ドュプレッシー
Bismarck DU PLESSIS
シャークス 73
アドリアーン・ストラウス
Adriaan STRAUSS
ブルズ 48
スカルク・ブリッツ
Schalk BRITS
サラセンズ 8
ヴィクター・マットフィールド (副将)
Victor MATFIELD
ブルズ 123
エベン・エツベス
Eben ETZBETH
ストーマーズ 37
ピーター=ステフ・デュトイ
Pieter-Steph du Toit
シャークス 4
スカルク・バーガー
Schalk BURGER
サントリー/ストーマーズ 79
ルーダヴェイク・デヤハー
Lood DE JAGER
チーターズ 12
フランソワ・ロウ
Francois LOUW
バース 36
ヴィレム・アルベルツ
Willem ALBERTS
シャークス 33
シヤ・コリシ
Siya KOLISI
ストーマーズ 11
デュアン・フェルミューレン
Duane VERMEULEN
ストーマーズ 29

【バックス 14名】

名前
Name
所属チーム
Club Team
キャップ
Caps
ルアン・ピナール
 Ruan PIENAAR
アルスター 84
フーリー・デュプレア
Fourie DU PREEZ
サントリー 70
ルディー・ペイジ
Rudy PAIGE
ブルズ -
モルネ・ステイン
Morné STEYN
スタッド・フランセ 59
ハンドレ・ポラード
Handré POLLARD
ブルズ 13
パトリック・ランビー
Pat LAMBIE
シャークス 44
ジャン・デヴィリアーズ (主将)
Jean DE VILLIERS
ストーマーズ 107
ダミアン・デアリエンディ
Damian DE ALLEDE
ストーマーズ 7
JP・ピーターセン
JP PIETERSEN
パナソニック/シャークス 60
ブライアン・ハバナ
Bryan HABANA
トゥーロン 110
ルワジ・ンヴォヴォ
Lwazi MVOVO
シャークス 13
ザイン・カーシュナー
Zane KIRCHNER
レンスター 30
ヴィリー・ルルー
Willie LE ROUX
チーターズ 28
ジェシー・クリエル
Jesse KRIEL
ブルズ 4


ラグビーワールドカップのチケットは現在も販売中です。詳しい情報はこちら >>