発表された31名に含まれる注目の選手のうち、ピシ・トゥシアタ、ピシ・ケン、そしてピシ・ジョージの三人兄弟がいるマヌサモアのRWC2015スコッド。

レスタータイガーズのプロップとして活躍しているロゴヴィー・ムリポラはイングランドをベーズにクラブに所属する11人の選手の一人である。また、ハリケーンズのミッドフィールダー、レイ・リーロはピシス兄弟と同様に、ワールドラグビーパシフィック・ネーションズカップ(PNC)で2位に終わったサモアの決勝スコッドには含まれていなかった。

一方、ムリポラが代表チームでピッチに立つのは1年ぶりであり、リーロの最新2キャップは2014年11月のツアーでのイングランド戦以来となる。

PNCは注目選手のみならず、ポジションを確保していなかった選手たちにとってもアピールをするチャンスであった。ローカルに活躍するジェイク・グレー、ヴァヴァオ・アフェマイ、そしてパトリック・ファーパレのトリオは北米でのパフォーマンスで十分にスコッド入りの可能性を上げていた。 

優勝杯は手に及ばなかったもののラグビーワールドカップへ向けての準備という観点から言えば、PNCは欠かせない大会となったと、サモア率いるステファン・ベッサムは認めた。

「もちろん優勝できなかったことは悔しいです。目指していた目標を達成できなかったのは非常に残念なことですが、チームの深みを把握することと選手たちにチャレンジに挑む機会を築くことが今の一番の課題です。」 

"We have had some late challenges with injuries ruling out valuable players such as James Johnston (leg), Pele Cowley (shoulder) and David Lemi (back)."

Manu Samoa head coach Stephen Betham

 

「残念ながら最近は負傷などでチームにとって有力な選手を何人か外さざるを得なくなりました。そのためジェームズ・ジョンストン(脚の負傷)、ペレ・カウリー(肩の負傷)やデーヴィッド・レミ(背中の負傷)を含む重要な選手をスコッドから落としました。中にはPNCでも強いパフォーマンスを見せてくれた選手もいるので今回のセレクションは非常に困難な作業となりました。しかし、全員を連れていくことができないのが現状です。深みのあるチームなのでもしものことがあれば頼れる選手がいると思えばとても心強くなります」

「特にローカルに活躍する選手を誇らしく思っております。スコッドに選ばれたことはそれらの選手の絶えない努力とフォーカスの成果を大いに報う意味合いを持っているので、本当に特別なことだと思います。」

「選ばれた選手たちには祝いの言葉を贈ります。誇りを持ち、胸を張って国を代表してくれると信じています。」

サモアの希望を背負う

チームマネージャーのナマラウール・サミ・レオタはサモアの総理大臣及びサモアラグビーフットボール協会の会長を務めるトゥイラエパ・ルペソレアイ・ファティアロファ・サイレレ・マリエレガオイの発表を歓迎した。

「本日、スコッドを公表することができ光栄です。ここからはイングランドにて開催されるワールドカップ前の2戦(バーバリアンズ戦とワスプス戦)に向けて、スコッドを調整していくことが課題となります。」

「サモアの人々の夢と希望が我々の肩にのしかかっていることは把握しています。国の希望を背負うことは重荷ではありますが、サモアの人々の温かいサポートがあることも実感しているので、責任を背負うことも少しは楽になります」

「海外遠征をするたび、チームに寄せられるサポートと温かい支援に心を動かされます。我々の夢と希望もサモアの人々のものと変わりません。夢は大きく高くセットして 、一筋でそれを追います」

8月14日(金)に集合するマヌサモアスコッドはサヴィー(Savii)へ向けて出発し、チームビルディング、そしてコミュニティー活動を開始します。


【サモア代表 RWC 2015 フルスコッド】

【フォワード(18名)】 
ヴィリアム・アファティア (Viliamu Afatia)
ジェイク・グレー(Jake Grey) 
ロゴヴィー・ムリポラ (Logovii Mulipola)
アンソニー・ペレニーズ (Anthony Perenise) 
サカリア・タウラフォ (Sakaria Taulafo)
ウェイン・オレ・アヴェイ (Wayne Ole Avei)
マートゥリマヌ・レイアタウア (Ma'atulimanu Leiataua)
モトゥ・マトゥー (Motu Matu'u)
ファーティガ・レマル (Faatiga Lemalu)
テオフィロ・パウロ (Teofilo Paulo)
ケイン・トンプソン (Kane Thompson)
イオセファ・ジョー・テコリ (Iosefa (Joe) Tekori)
マウリエ・ファーサヴァル (Maurie Faasavalu)
アラフォティ・ファオシリバ (Alafoti Faosiliva)
TJ イオアネ (TJ Ioane)
ジャック・ラム (Jack Lam) 
ヴァヴァエ・トゥイランギ (Vavae Tuilagi)
オフィサ・トレヴィラナス (Ofisa Treviranus) ◎ 
◎ = キャプテン 

【バックス(13人)】​
ヴァヴァオ・アフェマイ (Vavao Afemai)
カン・フォトゥアリー (Kahn Fotualii) 
パトリック・ファーパレ (Patrick Fa'apale)
トゥシアタ・ピシ (Tusiata Pisi)
マイク・スタンレー (Mike Stanley)
 レイ・リーロ (Rey Lee-Lo)
ジョニー・レオタ (Johnny Leota)
ジョージ・ピシ(George Pisi)
ポール・ペレズ (Paul Perez)
ファートイナ・アウタガバイア (Fa'atoina Autagavaia)
ケン・ピシ (Ken Pisi)
ティム・ナナイ・ウィリアムズ (Tim Nanai-Williams)
アレサナ・トゥイランギ (Alesana Tuilagi) ◯

◯ = 副キャプテン