3年ぶりに開催されたパシフィック・チャレンジ2023でフィジー・ウォリアーズがトンガAと対戦し、11トライを奪う猛攻で73-25と圧勝し、3勝目を挙げて10度目の大会制覇を達成。FL Motiklai Murrayは4トライを決める活躍で勝利に貢献した。

フィジー・ウォリアーズは5月3日の初戦でジュニア・ジャパンに72-15で圧勝し、8日の第2戦ではマヌア・サモアに50-25で勝って2勝を挙げて、4チームによる1回戦総当たり戦のグループ首位で13日の最終日を迎えていた。

先制はトンガA代表で前半4分にLopeti KiuがPGを成功させていたが、フィジー・ウォリアーズはその2分後に猛攻を開始。Motikiai Murray、John Muller、Tevita Sabolaと5点ずつ重ねると、20分直前にはMurrayがこの日2本目のトライを決めて24-6とリードを奪い、主導権を握る。

23分にトンガA代表が1トライ&コンバージョンで7点を返したが、フィジー・ウォリアーズもすぐに反応。Paul Dolokotoがゴールラインを超えて31-13と点差を広げた。

トンガA代表も前半終盤に1トライ1コンバージョンを加えて粘り、フィジー・ウォリアーズは前半38分にMurrayがイエローカードで10分間の退場になったが、フィジー・ウォリアーズはその直後にIlikimi Torosiが5点を加えて、流れを渡さない。

38-18リードで折り返した後半も開始直後からIsoa Tuwai、シンビンから戻ったMurrayが57分に3本目、終了間際に4本目を決めるなど、後半にも5トライを挙げてトンガA代表を突き放した。

 

ジュニア・ジャパンは1勝2敗で終了

次のシニア代表を担うと期待される23歳以下の年代が対象の大会で、ジュニア・ジャパンは今夏のワールドラグビーU20チャンピオンシップへ向けた強化の一環としてU20代表メンバーで出場。初戦でフィジー・ウォリアーズに15-72と大敗後、第2戦で持ち直してトンガAに52-17と勝利。ホスト国のマヌア・サモアから2勝目を挙げるべく最終戦に臨んだが、33-44で敗れた。

ジュニア・ジャパンは試合早々にサモアにトライを許したが、その後は前半に2度リードを奪う健闘を見せた。前半8分のWTB武藤航生、13分のHO長島幸汰の連続トライとCTB大町佳生のコンバージョンで12-7とし、同点に追いつかれた前半20分過ぎには、長島のこの日2本目のトライと大町のコンバージョンで19-12に。さらに、前半終終了間際には大町がトライ&コンバージョンを決めて26-17として、ジュニア・ジャパンが26-17で前半を折り返した。

しかし、マナマ・サモアは後半開始間もなく、先制トライを決めたWTB Junior Seuteni Alivaaが2連続トライを決めてハットトリックを達成し、チームは27-26と逆転した。

踏ん張りたいジュニア・ジャパンだったが、52分に大町がイエローカードを受けて一時的に数的不利になる。

それでも直後にCTB生田弦己がトライを決めるなどで33-27とリードを奪ったが、60分を過ぎると流れはマナマ・サモアに移る。SH Melani Matavaoが2連続トライを決め、SO Tauvaga Kolenaのコンバージョンも2本とも成功。さらに試合終了間際にはMatavaoがPGを決めて、44-33で勝利をものにした。

この結果、最終順位は3戦全勝のフィジー・ウォリアーズがトップで優勝。マナマ・サモアが2勝1敗で2位、ジュニア・ジャパンは1勝2敗、トンガA代表は3戦全敗で4位だった。