• 2023年12月にキックオフする改造版セブンズワールドシリーズでは、世界の象徴的な7都市で7ヶ月間にわたり7ラウンドを開催するモデルに変更
  • オリンピックの競技形式に合わせて、男子チームの数を16から12に減らし、男子・女子シリーズを全シリーズ合同開催
  • 毎年開催されるシリーズのグランドフィナーレでは、シリーズチャンピオンが決定するほか、チャレンジャーシリーズから男子・女子各4チームに昇格の機会を提供
  • ラグビーイベントの体験の場を増やし、若者文化を取り込むことで、スポーツとエンターテインメントの一流ブランドを構築する革新的なビジョン
  • 開催地、大会日程、新たなブランドアイデンティティについては数ヶ月後に発表
  • 現行のHSBCワールドラグビーセブンズシリーズは、12月2日から3日までドバイ大会、12月9日から11日までケープタウン大会が開催される

 

ワールドラグビーは、セブンズワールドシリーズの将来についてのエキサイティングな新規枠組みを発表しました。この枠組みでは、ラグビーセブンズが持つスポーツエンタテインメント(「スポーテインメント」)のDNAをさらに生かし、スポーツとファン対象のエンターテインメントを組み合わせたフェスティバルに発展させながら、世界で最も愛されている場所で開催することになります。

2023年12月にキックオフするこの改造版セブンズワールドシリーズは、世界の象徴的な7都市で、フェスティバル形式の7大会を7ヶ月間にわたり開催し、男子・女子各12チームが参加します。

より若く、多様でグローバルなファン層を取り込むと同時に、プレーヤーやチームに再投資するためより多くの収益を得ることを目指した改訂版シリーズの開催モデルでは、ワールドラグビーのEventsCoが開催運営組織とパートナーシップを組んで運営し、大会の開催により大きな責任を持つこととなります。

女子ラグビー界にとって記録破りの年となった今年でしたが、新シリーズでは全7大会を男子・女子合同開催とし、世界中の最高峰舞台でその才能を発揮する機会が女子プレーヤーにも平等に与えられることになります。

参加国と協議を行った結果、男子のシリーズは16チームから12チームに減少させることに決定し、オリンピックの競技形式に合わせて男子・女子の出場チーム数を均等にしました。このことで、より最適な試合日程を組むことができるようになりました。

第7ラウンドの大会が毎年恒例のグランドフィナーレとなり、6ラウンド終了時のランキングで上位8位までに入ったチームがシリーズチャンピオンの座を競い合います。一方、9位から12位のチームは、チャレンジャーシリーズの上位4チームとともに降格プレーオフを行い、上位4チームが次回シリーズへの出場権を獲得します。負けた4チームは、次回のチャレンジャーシリーズへの出場権を得るため、地区大会に出場します。男子・女子各12チームが参加するチャレンジャーシリーズは国際ラグビーセブンズのセカンドレベルの大会です。

もう一つの画期的な展開として、男子チームと女子チームが受け取る参加費が同額となり、この新モデルにより、ワールドラグビーの参加費への投資は70%増となります。

プレーヤーウェルフェアを最優先に考え、大会数を減らすことで、プレーヤーがピッチに立ったときに最高のパフォーマンスを発揮できるようにします。また、今年初めに発表された「ワールドラグビー環境サステナビリティ計画2030」に沿って、より環境的に持続可能な大会を運営していくという大志を支えます。

新シリーズは、参加チームの代表者、既存の大会開催組織、プレーヤーウェルフェアの代表者、そしてファンが参加しておこなった広範囲かつ包括的な協議プロセスを経て構築されました。

開催地招致の応募にもかつてないほど多くの都市が手を挙げており、各候補地との協議は現在も進行中です。開催地、大会日程、新しいブランド・アイデンティティについての発表は数ヶ月後となります。新たな形式で再スタートを切る第1回シリーズは2023年12月から2024年6月まで開催されます。

現在開催中のHSBCワールドラグビー・セブンズシリーズは、12月2日~3日にドバイ大会が行われ、12月9日~11日にはケープタウン大会が開催されます。

ワールドラグビーのチーフエグゼクティブ、アラン・ギルピンは次のように述べています。「セブンズワールドシリーズは、ラグビーの世界的な成長にとって画期的なものになるでしょう。セブンズワールドシリーズは、特にラグビー新興国や若い観客層の間で人気があり、新規ラグビーファンを獲得するために重要な役割を果たす大会であることが調査によって明らかになっています。ワールドラグビーには、オリンピック競技として非常にインパクトがあり、成功し、明るい未来を持つスポーツとしてのラグビーセブンズのサステナブルな成長、革新、成功を目指して取り組む覚悟があります。」

「私たちは、ラグビーをもっと多くの若者とってより意味のある、より身近でより多くの時間を費やしたいと思えるスポーツにするという共通の目的を達成するため、多くのステークホルダーと広く協議してきました。同時にプレーヤーウェルフェアは極めて神聖なものであるということを担保し、ラグビーセブンズのオリンピック競技としてのポジションを確固なものにしていきます。」

「男子と女子のシリーズを完全に同等にすることは、女子ラグビーの成長を加速させるという私たちのコミットメントを反映しているだけでなく、世界中の新しい世代のファンにインスピレーションを与えるパワフルなパーソナリティたちの存在を認識していることを示しています。」

「チャレンジャーシリーズのチームにとっては、シリーズの最高峰であるセブンズワールドシリーズに出場するための昇格経路が増えたことも重要な進展であり、毎年のベースで、より多くのチームがラグビーセブンズのトップランキングに躍り出るチャンスを手にします。」

ワールドラグビーのチーフ・レベニュー&ファンエンゲージメントオフィサー、リチャード・ヘッセルグレイブは次のように述べています。「この改造版シリーズの目的は至ってシンプルです。より多くのファンに届き、パフォーマンスに再投資するためより多くの収益を獲得し、そしてより大きく、より優れた、魅力的で楽しいイベント体験を、スタジアムで、オンラインで、あるいは世界中の放送局で、ファンの皆様にお届けすることです。」

「太陽を追いかけながら代表的な世界7都市で開催されるこのイベントのアクションの中心にいるのはファンの皆様です。最高のスポーツとエンターテイメントをミックスし、フェスティバルの雰囲気を持った見逃せないライブイベントを通じてラグビーセブンズの魅力を広げ、新しいオーディエンスを惹きつけるでしょう。」

「ラグビーセブンズシリーズは、世界的なスポーツエンターテイメントブランドへと成長し、イベント体験の提供の幅を広げていきます。ラグビーセブンズシリーズは、トップレベルのスポーツ、ライブ音楽、グルメ体験、小売、アート、文化、大衆参加を統合したワールドクラスのイベントに発展する大きなチャンスを持っており、ファンにはこのイベント体験を通して、観る、遊ぶ、関わるという、フレキシブルな楽しみ方を提供することができます。」

「ラグビーセブンズは、他の類の見ないスポーツです。アクションはストップすることがありません。セブンズワールドシリーズは、世界で最も卓越したアスリートたちの身体能力と技術を、数日間にわたる華やかな祭典とエンターテインメントで披露するショーケースです。ラグビーセブンズの未来はとても明るいです。」