アジアとオセアニア地区でのラグビーワールドカップ2023予選は2021年7月に始まり、サモアがトンガに2戦合計79-28で勝利しました。

勝利でサモアはオセアニア1としての出場権を獲得し、本大会プールDでイングランド、日本、アルゼンチンとの同組が決定。その後、アメリカ地区予選を突破したチリがアメリカ2として加わりました。

サモアは、2019年大会の成績によってフランス大会の出場権を得ているオーストラリア、フィジー、日本、ニュージーランドに続き、この地区から本大会出場を決めた5番目のチームとなりました。

サモア戦に敗れたトンガは、敗戦から7日後に戦いに戻り、ニュージーランド北島のプケコヘにあるナビゲーションホームズ競技場にて行われたアジア・パシフィック地区予選でクック諸島と対戦しました。

トンガ主将ソナタネ・タクルアとシオネ・トゥイプロトゥが、チーム8トライ中2トライずつを決め、54-10で「イカレ・タヒ」がアジア・パシフィック地区プレーオフ進出を決めました。

パンデミックの影響を受けて、トンガは9度目のラグビーワールドカップ出場をかけた一戦の対戦相手判明まで、それから約12カ月の間待たなくてはなりませんでした。

2022年7月9日、韓国の仁川で行われたアジアラグビーチャンピオンシップ2022で香港がグレゴール・マクニーシュの試合終盤のPGで韓国を23-21で破って優勝し、2023年ラグビーワールドカップ出場権をかけて一発勝負のプレーオフでトンガと対戦することが決まりました。

その2週間後、オーストラリアのクィーンズランドにあるサンシャインコーストスタジアムで両チームは対戦。タクルアがトライ3本のハットトリックを決める活躍で、トンガが44-22で勝利しました。この結果、トンガは本大会のプールBでフランス、南アフリカ、アイルランド、スコットランド、ルーマニアと同組で戦うことになります。

一方の香港は、11月にドバイで行われる最終予選大会に臨み、ポルトガル、ケニア、アメリカと対戦します。その大会の勝者が2023年ラグビーワールドカップの出場権最後の1枚を手にすることになります。