スコットランド女子代表として2度のラグビーワールドカップにも出場したルイーズ・ダルグリーシュが、女子15人制日本代表のアシスタントコーチに就任したと日本ラグビーフットボール協会から発表された。元カナダ女子代表のレスリー・マッケンジーヘッドコーチとともに、2022年ラグビーワールドカップを目指しているサクラフィフティーンの強化に取り組むことになった。

 エジンバラ出身のダルグリーシュ氏は、SHスクラムハーフとしてエジンバラ大学、RHSクーガーズで2017年までプレー。女子スコットランド代表では2006年と2010年のワールドカップ出場を含めて62キャップを保持。7人制女子代表でも活躍した。

 指導者としては2016年から母校エジンバラ大学のチームや2018年からはスコットランドU-18代表のアシスタントコーチを務めてきた。

 「コーチングスタッフとしてサクラフィフティーンに参加できることは、私にとって非常にエキサイティングな一歩となる」とダルグリーシュ新アシスタントコーチは日本ラグビーフットボール協会を通じてコメント。

 「レスリーヘッドコーチはすでに素晴らしいコーチングをしている。レスリーコーチと働きながら彼女から学び、私自身の経験や知識を活用して選手たちにより多くのチャレンジを課して成長させることを楽しみにしている」と話している。

  日本は2019年1月に就任したマッケンジーヘッドコーチの下、ラグビーワールドカップ2021ニュージーランド大会へ向けて強化を進め、2019年11月の欧州遠征ではイタリアと引き分け、スコットランドに勝利するなど成果も得てきた。

その後、新型コロナウィルス感染症の世界的拡大を受けて2021年大会の1年延期が決定。コロナ禍の影響で女子日本代表の活動も国内に限られたが、定期的に合宿を実施して、今後行われるアジア最終予選とその先の本大会へ準備を続けている。予選を突破すれば、2022年10月~11月に予定されている本大会ではカナダ、アメリカ、ヨーロッパ予選勝者と同じプールで戦うことになる。

 ダルグリーシュ新アシスタントコーチは、8月下旬に岩手県釜石市で行われる合宿からチームに合流する予定で、「釜石という特別な場所でスタートできることを嬉しく思う」と話している。