• 女子ハイパフォーマンスラグビープログラムを前進させるための新たな取り組み
  • 損傷予防に重点を置いたS&Cプログラム促進に向けた重要事項に焦点を絞った女子ラグビー専門セミナーシリーズ
  • エリートレベルのパフォーマンスを最大化させる専門知識を業界のプロと共有
  • ラグビーワールドカップ2021に向けた準備を加速させるため19カ国の協会をプログラムに招待
  • 女子ラグビーの水準を押し上げ、競争力を高めるというワールドラグビーのコミットメントを反映した計画

第一線の専門家によるこのセミナーシリーズは女子ラグビー専門セミナーとして初の試みであり、女子のハイパフォーマンスラグビーに特化して策定された内容となっています。このセミナーでは、エリートレベルでの持久力トレーニング、月経周期に合わせたトレーニングの最適化、女子エリートゲームの要求などの主要分野に焦点を当て、ショーケースイベントでのパフォーマンスを最大化すると同時に損傷予防につながるストレングス&コンディショニングプログラムをチームがうまく開発・提供できるようにします。

このセミナーシリーズには、既に出場権を獲得している、またはニュージーランドで行われる予選で出場権獲得を目指す計19カ国の協会が招待されています。このセミナーは、8月と9月の4日間、オンラインで開催され、ストレングス、加速、持久力トレーニング、チームトレーニング文化の開発、女子プレーヤー特有のニーズの理解、ラグビーワールドカップへの準備など、さまざまなトピックについて様々な基調講演者がプレゼンテーションを行います。

このセミナーシリーズは、2021年8月から10月にかけて3年目の開催となる女子の「ハイパフォーマンス・アカデミー」に加えて実施されます。ワールドラグビー殿堂入りを果たしたキャロル・アイシャーウッド、ワールドラグビー・ハイパフォーマンス・コンサルタントのグレッグ・マクウィリアムス、日本女子代表ヘッドコーチでワールドラグビー・ハイパフォーマンス・ラグビー委員会メンバーのレスリー・マッケンジー、ワールドラグビー・ハイパフォーマンス・コンサルタントのデビッド・ハドフィールドらが主導し、コーディネートしたオンラインHPアカデミーは、ハイパフォーマンス環境にある各国代表コーチの間で幅広い知識と専門性を高め、長期的な成長と発展をサポートすることを目的とした6つのモジュールで構成されています。

スチュアート・ランカスター(シニアレンスターコーチ)、元ラグビーオーストラリア代表プレーヤーのベリック・バーンズ、ワールドラグビー、ディレクター・オブ・ラグビーのジョー・シュミット、スコットランド代表選手のリッチー・グレイなどのエキスパートが、ゲームの傾向、キック戦略、プレッシャーへの対応、スペースの見つけ方や作り方などをテーマにセミナーを行います。

この2つの取り組みは、競争力の高いプログラムを確立し、女性のエリートゲームの水準を向上させるという、ワールドラグビーの長年のコミットメントを反映しています。これらは、ワールドラグビーが野心的な戦略的計画に沿ってラグビーにおける女子の育成を加速させるために、ここ数ヶ月で培ってきた大きな基盤を強化させるものです。

この中には、2023年にキックオフする新たな3ティア国際大会、WXVについての発表と、ニッキー・ポンスフォードをRFUから2年間出向させ、女子ハイパフォーマンス・マネージャーに任命することが含まれます。彼女の役割は、2022年10月にニュージーランドで開催される最高峰の大会とそれまでの予選に向けて、各協会をサポートし、国際水準のトレーニング環境や組織、練習方法の開発を支援することです。

さらに、ワールドラグビーの執行委員会は今年、大会の延期に伴い260万ポンドに及ぶ「ラグビーワールドカップ・ハイパフォーマンス準備基金」の創設を承認し、RWC 2021の出場権を獲得したチームや、出場権獲得を目指して予選を戦っているチームを支援することを新たに確認しました。

このプログラムは、先日発表されたワールドラグビーのプレーヤーウェルフェア促進計画の中心的な柱である女性のゲームにフォーカスした取り組みも支援します。このプログラムでは、女子ラグビーに特化したウェルフェアや損傷防止のためのコンディショニングに関する専門知識の蓄積を行います。

ワールドラグビーのハイパフォーマンス・ジェネラルマネージャーのピーター・ホーンは次のように述べています。「今回のセミナーは、女性そして女子ラグビーのコーチのみを対象としたストレングス&コンディショニングセミナーシリーズという初めての試みです。これは私たちにとって重要な一歩であり、女子エリートゲームの開発とパフォーマンス強化を促進するという私たちの継続的なコミットメントを反映するものです。また、開催が延期されているラグビーワールドカップ2021が来年10月と11月に開催されることになり、チームにとって、学んだことを大会で実践する絶好の機会を得ることになります。」

ワールドラグビーの女子ラグビー・ジェネラルマネージャーのケイティ・サドラーは次のように述べています。「ワールドラグビーは、ラグビーにおけるあらゆるレベル、またあらゆる面でのジェンダー均衡に取り組んでいます。今後予定されているストレングス&コンディショニングセミナーシリーズとハイパフォーマンスアカデミーは、ラグビーにおけるジェンダー平等を実現するための重要なステップであり、女子プレーヤーのウェルフェアにのみ焦点を絞った取り組みも含まれています。私たちは、戦略的計画に沿って、女子ラグビー全体の水準を高めることに余念がありません。これらの最新の取り組みにより、ラグビーワールドカップ2021に出場するチームが最高のパフォーマンスを発揮し、その才能を世界にアピールすることができます。」