自国開催の東京オリンピックで金メダル獲得を目標にしている男子セブンズ日本代表が、プールステージで激戦区に入った。プールBに入った日本は、前回リオデジャネイロ五輪で優勝のフィジー、準優勝のイギリス、そして今回が初出場となるカナダと同組となった。

 フィジーには前回大会準決勝で対戦して5-20で敗戦。その後、日本は3位決定戦で南アフリカに敗れて銅メダルを逃し、4位で終わった。イギリスとは前回大会でも同じプールで、初戦でニュージーランドを破った勢いに乗って第2戦で対戦したが、19-21と惜敗した。

また、カナダはHSBCワールドラグビーセブンズシリーズでの優勝(2017年シンガポール大会)や3位(2020年バンクーバー大会)など結果を出しており、男子セブンズ日本代表の岩渕ヘッドコーチも「これまで大きな大会で苦戦を強いられてきた」と警戒を示している。

その一方で男子日本チームを率いる指揮官は、「世界各地で行われた地域大会を見ても、とてもレベルの高い試合が続いている、どのプールに入っても非常にハードな戦いになる」と話して、激戦は想定内と示唆している。

男子プールAには、2018年ワールドカップセブンズで優勝し、HSBCワールドセブンズシリーズでも総合優勝13回を数えるニュージーランド、オーストラリア、アルゼンチン、アジア予選を突破した韓国が入り、プールCには前回大会銅メダルの南アフリカ、アメリカ、ワールドカップセブンズで2度の4強入りの経験のあるケニア、最終予選を勝ち抜いたアイルランドという組み合わせになった。

各プール総当たり1回戦方式で対戦し、各組の上位2チームと3位チームの中で上位2チームの8チームが決勝トーナメントへ進む。

現在、男子の東京オリンピック代表チームは6月25日から北海道で合宿に臨んでおり、岩渕ヘッドコーチは「対戦相手ごとの具体的な戦術の落とし込みを始めている」と明かし、先日の五輪代表メンバー決定に続き、着々と準備を進めている様子だ。

試合スケジュールは7月7日に発表される予定だが、男子競技は7月26日から29日まで東京スタジアムで開催される。

岩渕ヘッドコーチは、「あと30日、できうる限りの準備をしていく」と話している。

女子も前回金メダリストと同組に

 女子の日本代表も、前回2016年リオデジャネイロ・オリンピックで金メダルを獲得したオーストラリアをはじめ、HSBCワールドラグビーセブンズシリーズで総合2位の実績もあるアメリカ、初出場の中国と同じプールCに入った。

 今年からチームを率いる女子セブンズ日本代表のハレ・マキリヘッドコーチは、「プールが決まっても、私たちのオリンピックへの準備は変わらない」と淡々と準備を進めるだけだとしている。

だが、相手が決まったことで「今後は対戦していくチームによってどこに重点を置くかを決めていく」とコメント。前回大会の10位から自国開催の大会でのメダル獲得という飛躍を目指して、より具体的に準備を進める意向を示した。

 このほか、女子のプールAは前回大会銀メダリストで2018年ワールドカップセブンズ優勝のニュージーランド、最終予選を突破したロシアオリンピック委員会チーム、前回4位のイギリス、ケニアの組合わせだ。

プールBにはリオ五輪銅メダリストのカナダ、最終予選で出場権を獲得したフランス、フィジー、ブラジルが入った。フランスとフィジーは前回大会ベスト8、ブラジルは前回9位だった。

各組で総当たり1回戦を実施し、上位2チームと3位の中の上位2チームが準中ン決勝へ進出する。

 女子競技は男子競技終了翌日の7月29日から31日まで、東京スタジアムにて行われる。