日本のラグビーの成長について判断するのに岩渕健輔氏ほど適した人物はいないでしょう。

 

日本人で初めてイギリスでプロとしてプレーした元ブレイブ・ブロッサムの岩渕氏は、現在、日本ラグビーフットボール協会(JRFU)の最高事業統括責任者、そして東京オリンピック2020に出場する男子セブンズ代表チームのヘッドコーチを兼任しています。

日本のラグビーは、岩渕選手が出場したラグビーワールドカップ1995での記録的な敗北、145-17で敗れたニュージーランド戦から大きく前進しました。

ラグビーワールドカップ2015の南アフリカ戦での有名な勝利に始まり、2016年のリオ大会でセブンズチームが4位になったこと、そして最近では、2年前、自国でラグビーワールドカップのベスト8に初進出したことなど、日本の男子ラグビーは今、黄金時代を迎えています。

岩渕氏は、日本がリオ五輪の準決勝に進出したのは、ラグビーワールドカップ2015での15人制日本代表の成功に触発されたものだと語り、今回の東京大会でも同様のことが見られると信じています。

2016年にチームのハイパフォーマンスマネージャーを務めた岩渕氏は、「オリンピックの1年前に開催された2015年のラグビーワールドカップが非常に良かったため、チームには良い雰囲気がありました」とワールドラグビーに語りました。

「私が選手だった頃は、もちろん試合をするときはいつでも勝とうとしていましたが、おそらく実際に勝てるとは思っていなかったでしょう。しかし、RWC 2015の後、日本の選手たちは、我々は勝てる、彼らに勝てると考えるようになりました。」

 

「現在のチームでは、2019年のワールドカップがとても良かったので、誰にでも勝てるという気持ちを持っていました。これは2016年のリオ五輪の時に私が感じていた気持ちと同じです。」

岩渕氏は、ラグビーワールドカップ2019の期間中、セブンズの代表選手たちが必ず日本戦を観るようにしました。

「プレーヤーやスタッフ全員がラグビーワールドカップでの日本戦(ロシア戦、南アフリカ戦)を観戦しましたが、これはオリンピックでセブンズを行う場所と同じ東京スタジアムで行われたものなので、彼らはオリンピックで経験することを経験しています 」と語りました。

岩渕氏は、この成功の連鎖が、日本におけるラグビー人気、特に女子ラグビー人気を高めていくと確信しています。

東京オリンピックでは、サクラセブンズ(女子セブンズ日本代表)にかつてないほどの注目が集まりますが、JRFUはこれが女性のラグビーへの参加拡大につながることを期待しています。

「女性や少女がラグビーに参加することは、日本のラグビーにとって非常に重要なことです」と岩渕氏は述べました。

「ここ日本では、7年前から女子セブンズの国内大会が開催されています。それ以前の日本の女性競技人口は約2,000人でしたが、今では5,000人に増え、6〜7年間で2倍以上に増えたことになります。」

「試合を見に行く女性も増やしたい。これはラグビーワールドカップ2019で起こったことですが、スタジアムやパブリックビューイングエリアには多くの女性がいて、これはラグビーにとって素晴らしいことでした。これは将来に向けて注力していくべきことだと思います。」

オリンピックの男子セブンズ競技は7月26日~28日に行われ、続いて女子の大会が7月29日~31日に開催されます。金メダルマッチは「スーパーサタデー」に行われます。

すべての試合は、ラグビーワールドカップ2019の開幕戦の会場となった東京スタジアムで行われます。