男子ラグビーワールドカップの優勝者に贈られるトロフィー「ウェッブ・エリス・カップ」は、世界的に有名な銀細工師ポール・ド・ラメリーが1736年にデザインしたものを基に、1906年にガラード社が製作したものです。

高さ38cm、重さ4.5kgの「ウェブ・エリス・カップ」は、純銀と24カラットの金メッキで作られており、左右には鋳造で作られた巻き型の手がついており、自然界の魂を表すサテュロスの頭と乙女の頭がそれぞれに施され、カップの表面には髭の仮面やライオンの顔、蔓草などの装飾が施されています。

「The International Rugby Football Board」と「The Webb Ellis Cup」の文字が刻まれたこのトロフィーは、RWC 1987組織委員会のジョン・ケンドール・カーペンター会長と国際ラグビーフットボール協会のボブ・ウェイギル名誉事務局長によって選ばれました。

この象徴的なトロフィーは、1823年に、ボールを手に持って走り「規則を見事に無視」した時にラグビーフットボールを発明したとされるラグビースクールの生徒、ウィリアム・ウェッブ・エリスにちなんで名付けられました。

女子ラグビーワールドカップのトロフィーは、男子ラグビーワールドカップのような名前はありませんが、チームにとっては羨望の的です。ラグビーワールドカップの新たなブランドマークが付いたこのトロフィーは、アールデコ調のデザインが施され、銀無垢でできています。