2019年のラグビーワールドカップで8強入りを目指す日本代表の強化のために2016年に結成され、2020年に解散するまでスーパーラグビーで5シーズン戦ったサンウルブズが、6月26日のブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズ戦に臨む日本代表のために特別に再結成され、強化試合で対戦することが決定した。

 新型コロナウィルス感染の世界的流行の影響を受けて、2020年に予定されていたテストマッチが全てキャンセルとなった日本代表にとって、この対戦は2019年ワールドカップ以来、約1年8カ月ぶりの実戦となる。

5月6日の日本ラグビーフットボール協会の発表によると、今回のサンウルブズを率いるのは、最終シーズンで指揮を執った大久保直弥ヘッドコーチ(ヤマハ発動機ジュビロ)で、チーム編成は5月中旬以降に発表され、6月から準備合宿を行う予定だ。

 大久保ヘッドコーチは、「サンウルブズは日本代表の強化のたえに発足したチームであり、今回もその大きな理念に基づき、世紀の一戦を控えた日本代表強化のために貢献できることを嬉しく思う」と述べ、一戦のみの再結成ながら「国内最強のメンバーを集めてチームを作る。熱い気持ちで日本代表を迎え撃つ」と意気込んでいる。

 2019年のワールドカップでベスト8入りを達成した日本代表のジェイミー・ジョセフヘッドコーチは、かねてより、サンウルブズが日本代表の強化に果たした役割を高く評価していた1人でもある。

 今回の対戦について、ジョセフ指揮官は「代表活動再開後初めてとなる試合を、ワールドカップの開催地だった静岡で、日本ラグビーに多大な貢献をしてきたサンウルブズと戦えることをとても嬉しく思う。日本代表にとって世紀の一戦となるブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズ戦に向けた貴重な強化試合となる」と歓迎。「非常に見どころの多い一戦となることは間違いない」と話している。

日本代表とサンウルブズの試合は、6月12日(土)に静岡のエコパスタジアムにて15:35キックオフの予定だ。