• ワールドラグビー 、正式加盟協会としてブルキナファソ、イラン、ラオスを承認
  • ネパールとパナマがワールドラグビー のアソシエートメンバーとして加盟
  • ワールドラグビー の加盟協会が全大陸128カ国協会に
  • ニールセンリサーチ、ラグビーの世界ファン人口は今月4億500万人を記録したと発表
  • ファン人口の急上昇は新興国と女子ラグビーへの関心の高まりによる
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    本日、理事会のバーチャル会議において、3協会を正式加盟協会に、また2協会をアソシエートメンバーとしてそれぞれ承認し、ワールドラグビー の加盟協会は128協会となった。

     

    ブルキナファソ、イラン、ラオスは条件をすべて満たして正式加盟協会となり、ネパールとパナマは新たなアソシエートメンバーとなりました。

     

    3地域のこの5協会の正式・アソシエート加盟は、ワールドラグビー の世界成長戦略の重要要素を反映しており、条件を満たした協会にはワールドラグビー ファミリーの一員として成長、開発を続けるための枠組みと支援を提供します。

     

    ワールドラグビー 加盟協会数の拡大は、世界的測定及びデータアナリティクス業界最大手、ニールセン社が今月初頭にまとめ発表した「グローバルリーチ・オブ・ラグビー2019」報告書で明らかになった結果(ラグビーのフォロワー人口は8億7700万人、ラグビーユニオンファンの人口は4億500万人と2018年に比べてそれぞれ11%、18%上昇)に次ぐ形で実現しました。

     

    最新報告書でラグビーへの関心の高まりを強調>>

    これまでに見られないほどの成長は、女子のラグビーへの関心の高まりと参加者の増加、またラグビー新興国のラグビーへの情熱の急上昇などに牽引され、調査対象となった国々のラグビーファンの人口は1億6800万人と、調査を開始した2013年のデータの2倍近くに拡大しています。

     

    調査対象となった36カ国では、2019年時点で1億4000万人が女性のラグビーファンであり、この数字は2018年から29%増加したことを意味しています。イランで女子ラグビーへの関心度の上昇を最も顕著に表しており、ラグビーのプレーヤーは男性より女性が多いのがイランです。イランにおけるプレーヤー登録者数は2019年の10,000人から2020年では20%増の12,000人を記録しており、7,000人以上が女性でした。

     

    女性たちがどのようにしてイランのラグビーゲームを変えたか>>

     

    イラン・ラグビー連盟、イラン初の女子ラグビークラブを設立した女子ラグビー・デベロップメント部長、ナヒード・ビヤールジョマンディ氏は「アンストッパブル」であり、ワールドラグビー の世界キャンペーン「トライ・アンド・ストップ・アス」での彼女の取り組みは、故郷イランにポジティブなインパクトを与えてきました。イランは2013年からワールドラグビー のアソシエートメンバー協会であり、アジアラグビーの正式加盟協会です。

     

    ラグビーアフリカの執行委員でありワールドラグビー の理事も務めるローランド・ボロ会長が率いる前途有望な西アフリカのブルキナファソ協会。ボロ氏はワールドラグビー の女子エグゼキュティブリーダーシップ奨学金プログラムの卒業生であり、ラグビーアフリカの女子諮問委員会の実力者メンバーでもあります。

     

    ブルキナファソは、これまでの数年間、西アフリカ地区大会やアフリカ・ユースゲームにおいて好成績を挙げてきました。ブルキナーブ・デゥ・ラグビー連盟は、2018年にワールドラグビー のアソシエートメンバー協会となっており、ラグビーアフリカの正式加盟協会でもあります。

     

    日本で開催されたアジア初大会のラグビーワールドカップ2019は、ファンエンゲージメントにおいて新記録を作り、アジア大陸におけるラグビーの存在感を高めました。世界で最も人口が集中し、最も若々しい大陸におけるこのブレークスルーに深く関わったのが、ラグビーカップ2019の主要慈善団体、チャイルド・ファンドのパス・イット・バックプログラムの開催国を務めたラオスでした。このプログラムは、ラグビーを通じてライフスキルを学んでもらうことでアジアに住む25000人以上の恵まれない子供たちを支援しようと、世界中のラグビーファミリーが記録的な200万ポンド以上の募金を集めて支援しました。

     

    ラオス・ラグビー連盟は2005年以来ワールドラグビー のアソシエートメンバーであり、アジアラグビーの正式メンバーです。

     

    2018年12月のラグビーワールドカップ・トロフィーツアーの開催国の一つして大成功を収め、エリス・ウェブカップが初めてネパールを訪れ、2,500人以上のネパールの人々がGet Into Rugbyプログラムに参加し、この有名な優勝杯が世界最高峰ヒマラヤ山脈の5,500メートル地点に到達したネパールがアソシエートメンバーとして承認されました。ネパールラグビーアソシエーションは2018年にアジアラグビーの正式加盟メンバーとなっています。

     

    一方パナマ(Unión Panameña de Rugby)は、小さいながらも成長中の協会であり、2019年にはラグビー新興国のラグビーへの関心度が著しく上昇した地区である南アメリカラグビー(Sudamérica Rugby)のメンバーです。

     

    これら新規メンバーに加え、カメルーンも加盟協会として再承認されました。

     

    ワールドラグビー の加盟協会リストを見る>>

    ワールドラグビー のサー・ビル・ボーモント会長は次のように述べています。「ワールドラグビー はブルキナファソ、イラン、そしてラオスを新たなメンバーとして、ネパールとパナマをアソシエートメンバーとしてお迎えできることを大変嬉しく思います。私どもは今後も引き続き、強いガバナンス体制を持って、ラグビーの持続可能な世界的普及を目指して取り組んでいきます。」

    「グローバルゲームであるラグビーの広がりと多様性を高めていくことに専念し、これらの国々で大きな前進があったことは、新興国におけるこのスポーツの普及に携わった多くの有能なコーチ、運営者、ボランディアのみなさまの多大なご尽力のおかげです。」

    ラグビーにおいて女性の関心度や参加率を高め、そして多くの女性がエグゼキュティブの役職に就くことは、ワールドラグビー の重要目標であり、ブルキナファソ協会とイラン協会が重要な役職に女性を起用していることは特に喜ばしいことです。ワールドラグビーファミリーの一員として、新メンバーの皆様とともに取り組み、弛まない支援と確固とした枠組みを提供しながらこれらの国々におけるラグビーの成長を加速していきます。」

    ラオスラグビー連盟の最高経営責任者であり2020年ワールドラグビー 女子エグゼキュティブ・リーダーシップ・スコラシップのメンバー、ビエンサマイ・スークサバナ氏は次のようにコメントしました。「ワールドラグビー の正式加盟協会となることは私たちの夢でした。そしてラオスラグビーの20周年となる今年、遂にその夢が実現したことは感無量です。ラオスにいる何千人ものコーチやプレーヤーのうち半分以上が女性です。ラオス全国でこの大きな成果を喜び、正式加盟協会としてさらに努力に励み、ラオスにおけるラグビーのさらなる開発に取り組んでいきます。」

    イランラグビーの会長、Dr.ハッサン・ミルザーガベイクは、次のように述べています。「イランラグビーは今日に至るまで厳しい状況をくぐりぬけてきました。ここで、サー・ビル・ボーモント会長、ワールドラグビー 女子ラグビー・ジェネラルマネジャー、ケイティー・サドラー、ケイス・アブドラ・アル・ダライをはじめ、ワールドラグビー のアジア代表の皆様に、アジアにおけるラグビーの発展でイランが前進するため私たちに力を貸してくださった皆様に感謝の意を表します。今日、イランの女性たちは男性よりも積極的にラグビーに参加しているのは、ナヒード・ビヤルジョマンディ氏のおかげです。」

    ネパール・ラグビーアソシエーション会長、タンカ・ラル・ギシング氏は次のように述べています。「エベレスト山を抱くネパールからワールドラグビー に対し、アソシエートメンバーとしてのこの重大な認知をいただいたことに、心より感謝の意を述べたいと思います。2012年以来、私が率いて取り組んできたネパールにおけるラグビーの発展は、とても大きな成果だと思います。私たちのラグビーに対する弛まぬ情熱を認められたことを大変嬉しく思います。この承認によってネパールラグビーの次元が大きくなりました。同時に新たな責務を果たしてゆくことを楽しみにしています。」

    パナマ・ラグビー協会会長のマニュエル・バルディビア氏は次にように述べました。「若く、勤勉な協会である私たちは、パナマのラグビープレーヤーの人数を増やし、南アメリカ地域の他の協会との強い関係を維持するための努力をワールドラグビー に認められたことを大変嬉しく感謝いたします。私たちが愛することスポーツにより多くの人々に参加してもらうことは簡単なことではありませんでしたが、今後、より多くの子供達や青少年が緑のラグビーフィールドで楕円形のボールをプレーする姿を想像しながら情熱を持って進んできました。だからこそ、これからもみんなと一緒により多くのことを達成するために前進し続けます。」