11月最後の日曜日、埼玉・熊谷ラグビー場にて行われるJAPAN RUGBY CHALLENGE 2020というイベントでファンの前に姿を見せるのは、男子セブンズ日本代表、女子セブンズ日本代表、女子15人制日本代表の3つのカテゴリーだ。

年明けに発生した新型コロナウィルス感染症の世界的流行を受けて大会や試合の中止や延期、活動休止などが相次いだ。今回のチャレンジマッチは、それぞれの代表チームにとって、久しぶりのファンの前でプレーする機会となる。感染防止対策を施し、観客の入場制限を設けた上での有料観客試合として開催される。

ファンに勇姿を見せて感謝を伝えることを目的にアレンジされたものだが、試合は真剣勝負になる。

セブンズ日本代表は男女ともに来年7月に東京オリンピックを、女子15人制日本代表は来年9月に始まるラグビーワールドカップ2021ニュージーランド大会のアジア予選への出場が決まっている。そのため、セブンズは第3次オリンピックスコッド、女子15人制は予選へ向けたセレクションの一環を兼ねる。

男子セブンズ日本代表、女子セブンズ日本代表は7分ハーフの試合を時間を空けて2試合ずつ、女子15人制日本代表は40分ハーフで1試合を行う。

 日本ラグビーフットボール協会の森重隆会長は、「ジャパンラグビーが一体となって、国内トップレベルの選手たちによる、このような試合機会を持てることを大変うれしく思っております」とコメント。

さらに、「今年は新型コロナウィルス感染拡大の影響で各種大会が中止となり、代表候補選手たちも不安な気持ちの中で厳しいトレーニングを積み、試合出場に向けた準備をしている。いつも応援いただいている皆様の前で素晴らしい試合を、そして、成長と成果を見せてくれることを期待しております」と話した。

 また、男子セブンズ日本代表候補のセルジョセ選手(近鉄ライナーズ)は、「フィールドに戻れるのはワクワクする」とコメント。コロナ禍で試合の機会がなくなったが、6月下旬から日本代表の活動が再開され、定期的に開催されている合宿に参加してきた。

「トレーニング期間が長かったので、選手みんな、29日の試合をとても楽しみにしている。オリンピックへ向けてのセレクションマッチだから、みんな全力を出してプレーするだろう」とコメント。

観客を前にしての久しぶりの試合に、フィジー生まれのセル選手は、「ファンをがっかりさせたくない。楽しませるプレーをして、いい試合をしたい」と語った。

 各日本代表の出場選手は、大会前日の11月28日(土)に発表される予定だ。