ラグビーワールドカップ開催で得られる総合的経済効果は最大29億ポンド、訪問者による直接的経済効果は11億ポンドに上るということが、(今後このラグビーのショーケースイベントを開催する潜在的ホスト国のために纏められた)前回の大会開催に関する独立機関による分析結果をまとめた報告書で明らかになりました。

この分析では女子ラグビーワールドカップのホスト国となる価値についても結果を示し、女子ラグビーへの関心度や参加者増加、女性とのエンゲージメント、ジェンダーの平等、社会的多様性におけるインパクトなど、費用対効果の高い事業案であることが証明されました。

開催国の選考プロセスが正式に開始するのは2021年2月ですが、2027年、2031年に開催される男子大会、そして2025年、2029年に開催される女子大会について、既に多くの国々が立候補に関心を表明しています。

男子ラグビーワールドカップ大会開催におけるベネフィット、および女子ラグビーワールドカップ大会開催におけるベネフィット」と題するこの報告書は、強力な投資リターンが担保できる入札を可能にするために不可欠な戦略的決定事項をMIアソシエーツがまとめ、大会開催に関心のある国に提供しています。

はじめて標準的な評価方法を用いて前回の大会を総合評価、地理的条件やトレンドに基づき、潜在的開催地域に与える経済効果を予測しています。

この報告書では、広範囲に亘るラグビーワールドカップの真の価値および総合的なメリットとして以下のような点を挙げています:

 

  • 外国からの訪問客、およびそのインバウンドによる経済効果
  • 世界中で中継が視聴され、ソーシャルメディアのエンゲージメントを通じ世界主要国における開催国や開催都市の露出度が高まり、観光業の繁栄を牽引
  • スポーツとラグビーの参加者数にインパクトを与え、健康上のベネフィットをもたらす。
  • 潜在的貿易や外交への影響
  • ボランディア活動、およびそれが地域社会にもたらす影響

 

World Rugby Chief Operating Officer and Head of Rugby World Cup Alan Gilpin answers questions on the benefits of hosting Rugby World Cup.

ワールドラグビー のサー・ビル・ボーモント会長は次のように述べています。「ラグビーワールドカップの開催はパートナーシップ、そして価値が全てであり、私たちの使命は、ワールドラグビーの象徴的な男子・女子のこの大会が将来の開催国にとって単なるスポーツ大会ではなく、魅力的でインパクトのある、多くのベネフィットが得られるイベントであること、全体を踏まえた統一したフレキシブルなアプローチを通じて開催モデルを構築することす。」

「報告書の内容は、開催国の国民をより活発にし、デジタル発信や放送を通じて世界での露出度、貿易や外交、そしてもちろん観光業やインバウンド客からの収益といった様々なインパクトを生むなど、社会経済における幅広く総合的なメリットについて明白に説明し、今後の大会の潜在的開催国に対し、ラグビーワールドカップの真の価値を示しています。」

「報告書での重要な結論によって、ラグビーワールドカップがスポーツ面、社会面、評判、そして経済面でも多くのベネフィットを得ることができる大会であり、開催国にとっては少額の投資でハイリターンが見込めるイベントであるということが再確認されました。」

RWCの今後の開催国選考プロセスに関してもっと読む>>