• ワールドラグビー、トンガラグビー協会、トンガ政府の代表者で成る共同運営委員会が3者間合意を実行
  • ガバナンスと運営組織の徹底的な見直しとともに合意した全ての目標と活動について注視する
  • 資金供給を再開し、トンガラグビーが世界の舞台で羽ばたくために重要なハイパフォーマンスプログラムを保護
  • 合意書によってプレーヤー、チームの運営者、そしてファンを含む当事者全員にとっての安定性を担保

ワールドラグビー 、トンガラグビー協会、そしてトンガ政府は三者間合意を締結し、共同運営委員会を設置してベストプラクティスに沿ったトンガラグビー協会のガバナンスとハイパフォーマンスプログラムの運営を監督すると発表しました。

ワールドラグビー は、トンガ国内での一連の訴訟問題、適切な監査を行った財務諸表の欠乏など、トンガラグビー協会には運営上、またガバナンス上にいくつかの問題があり、トンガにおけるラグビー発展の妨げとなっているという理由から、5月、同協会への資金供給を保留とし、これらの懸念点に関する評価と解決を求めていました。

当事者間の広範囲に及ぶ協議の末に三者間合意が締結されました。この合意書の中核に掲げるのは共同目標、KPI(重要業績評価指標)、協会の運営組織構築に向けたロードマップ、そして2024年12月31日まで運営予定のハイパフォーマンスプログラムで、新設した共同運営委員会がその監督を行います。重要な点は、この合意には資金調達に関しても規定を設け、トンガラグビー協会がフィールド内外においてベストパフォーマンスを目指し取り組むことができるようになったことです。

この三者間合意のもう一つの重要点として、トンガ在住の最高経営責任者を正規採用することが盛り込まれました。このCEOの採用は新たに設置した共同運営委員会 (パシフィックラグビー選手会の代表者を始め、三者間合意の当事者それぞれの代表者で構成)の委員によって選定、承認され、ワールドラグビー のハイパフォーマンス及び開発投資が費用を負担します。

太平洋のリージョナルアソシエーションであるオセアニアラグビー協会と、パシフィックラグビー選手会(国際ラグビー選手会の地区代表組織)もこの合意に関する協議に参加し合意しており、合意書の締結を歓迎しました。

ワールドラグビー 会長、サー・ビル・ボーモント氏は次のように述べています。「トンガラグビー協会の課題については徹底的に調査され、トンガラグビーが、フィールド内外問わず本来あるべき姿に戻るためのロードマップ作りに当事者全員が取り組んで合意しました。この三者間合意は、まさにトンガラグビーが本来あるべき姿に再生するものです。トンガ政府に対し、そのご理解とご支援に感謝いたします。」

トンガラグビー協会会長、シアオシ・バイラヒ・ポヒバ氏も次のように述べています。「この三者間合意に署名できたことを嬉しく思い、この合意書がトンガのラグビーの発展を助けるに違いないと信じます。このラグビーベンチャーを通じ、ワールドラグビー との旅の始まりを期待しています。」

パシフィックラグビー選手会も、長きにわたりトンガ代表チームと経営陣が置かれていた不確実な状況を安定に変えるこの重要な合意を歓迎しました。

パシフィックラグビー選手会のヘール・T・ポール会長は次のように述べました。「我々はワールドラグビー 、トンガラグビー協会、そしてトンガ政府とともに何ヶ月もの間懸命に協議を重ね、常にプレーヤーの利益を中心に据えて解決策の模索をしてきました。共同運営委員会メンバーにパシフィックラグビー選手会の代表者が加わったことはプレーヤーたちにとって大きな一歩であり、我々もトンガラグビーの次の章を綴るための重要な役割を果たしていきます。」