• ナイジェル・オーウェンズ、レフリーとして初めて国際試合100試合目の審判員を務める
  • ジョイ・ネビルがメジャーな国際大会において女性として初めてTMOを務める
  • カール・ディクソンとマイク・アダムソンがメジャーな国際試合のレフリーとしてデビュー
  • 新型コロナウィルス感染の影響が続く中、レフリーの任命はリージョナル別に行われる

ナイジェル・オーウェンズは、11月に行われるオータム・ネーションズカップのフランス対イタリアの試合のレフリーを務めることに決定。テストマッチのレフリーとして100試合目を飾る。

ラグビーワールドカップ2015の決勝戦でレフリーを務めたオーウェンズ氏は2003年3月のポルトガル対ジョージアの試合でテストマッチのレフリーデビューを飾り、17年後、今回の新たな大会では2試合のレフリーを務め自身のマイルストーンを記録します。

一方、2017年のラグビーワールドカップ決勝戦でレフリーを務めたジョイ・ネビル氏は、最近のエリートクラブラグビー大会における実力が評価され、オータム・ネーションズカップ大会のウェールズ対ジョージア、そしてスコットランド対フィジーの試合で女性初のテレビジョン・マッチ・オフィシャル(TMO)を務めることになりました。

 

オーウェンズ氏もネビル氏もワールドラグビー ・レフリー賞を受賞しており、ウェールズ人のオーウェンズ氏は2015年、元アイルランド代表のネビル氏は2017年にそれぞれ受賞を果たしました。

もう一人注目すべきは元ハーレクインのスクラムハーフ、カール・ディクソン氏。彼は10月24日のフランス対ウェールズの試合でテストマッチのレフリーデビューを果たします。

元スコットランドセブンズのプレーヤーで2016年のリオデジャネイロオリンピック大会のレフリーを務めたマイク・アダムソン氏も、10月25日にトウィッケナムで開催されるイングランド対バーバリアンズ戦を担当し、メジャーな試合のレフリーとしてのデビューを飾ります。

これらのマイルストーンは、ワールドラグビー が男子・女子6カ国対抗(シックスネーションズ)で延期となっていた試合とオータム・ネーションズカップ大会、またブレディスローカップ大会を含む2020年の臨時国際カレンダーとして策定した日程の中での発表となりました。

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世界中の国々が様々な渡航・入国制限や自主隔離措置を講じ国際間の移動が制限される中、マッチオフィシャルの任命は各リージョン内で行い、任命されたマッチオフィシャルは定期的に検査を受け、「バブル(隔離地域)」に留まることにより感染予防措置を遵守していきます。

このことにより、北半球で行う試合は北半球在住のマッチオフィシャルが、南半球で行う試合には南半球在住のマッチオフィシャルがそれぞれ担当することになります。

このような環境下、ニュージーランドで開催されるオーストラリア対ニュージーランドのブレディスローカップは、ポール・ウィリアムズ(ニュージーランド)が10月11日に行われる1試合目を、また10月18日に行われる2試合目を、ワールドラグビー レフリーアワード受賞者のアンガス・ガードナー(オーストラリア)がそれぞれレフリーを務め、2試合とも非中立国出身者による審判となります。このアプローチは両協会及びそのコーチ陣の支持を受け合意されました。

選考委員会のグラハム・モーリー委員長は次のようにコメントしています。「この一年は社会、そしてスポーツ界にとって困難な一年となりました。今回のこのレフリー任命は、非常に重要な、また待望の国際ラグビーの再開とともに我々のスポーツが通常通りに戻るための重要なマイルストーンを意味します。」

「これらの任命は、渡航規制や隔離措置の続行を踏まえ、地理的条件を選定条件に加え、任命されたマッチオフィシャルはワールドラグビー の「安全なラグビー活動に関するガイドライン」に従い定期的な詞型コロナウイルス感染症検査を受けることが義務付けられます。

「今回の選定に際し選定者は、マッチオフィシャル陣がロックダウンの間も集中力と体力を維持していたこと、そしてラグビー再開後に見せたパフォーマンス、特にブレークダウンにおける彼らのパフォーマンスの高さに感銘を受けました。またロックダウンはフィールド内における優先事項を再調整し、焦点を定め直す時間を与えてくれました。来月またみなさんが活動を再開するのを楽しみにしています。」

 ワールドラグビー のサー・ビル・ボーモント会長も次のように述べています。「ワールドラグビー を代表し、テストマッチ100試合目のレフリー任命を受けたナイジェル・オーウェンズ氏に心から祝福いたします。これは素晴らしい功績であり、これまで17年間にわたり積み重ねた素晴らしいキャリアは、審判に注ぐ彼の情熱や人格、可能な限り最高のパフォーマンスとフィットネスの水準を追求するための確固とした彼の献身、そして順応性の証です。彼の100試合目のマイルストーンは、ラグビー界にとってとてつもなく大きな喜びとなるでしょう。」

「加えて、初めてTMOの任命を受けたジョイ・ネビル氏にもお祝いを述べたいと思います。ワールドラグビー が構築した変革的な女子戦略計画の一環として、フィールド内外で女性がリーダーシップの地位を獲得し、それを恒常化することで多様性を促し、ラグビーにおける女性の地位向上を加速させることに全力を尽くしていきます。今回任命された全てのレフリーと同様、自身の努力によって今回の抜擢となったジョイ氏の、最高レベルラグビーのマッチオフィシャルとしての活躍に期待しています。」