ワールドラグビー 執行委員会は7月、新型コロナウィルスのパンデミックによる異常な混乱状況に対応するため、競技に関する規定第8条(国の代表チームでプレーする資格:居住年数による資格)の改定の延期を承認しました。

代表資格の居住年数条件は、2020年12月31日執行予定で「36ヵ月間」から「60ヵ月間」へ変更改定を予定していました。この改定に基づき、プレーヤーは新たな居住年数と、2020年12月31日までに代表戦に出場しているという条件を満たしていなければなりませんでした。

しかし新型コロナウイルスのパンデミックによる国際カレンダーに大きな混乱が生じ、127の加盟協会所属のプレーヤーへ大きな影響が及びました。36ヶ月間の居住期間資格を満たし国の代表チームに出場することで既に資格を獲得していたプレーヤーがその機会を失い、自動的に60ヶ月間の居住年数が適用される可能性が生じました。

これら異例の状況を踏まえ、執行委員会(EXCO)は加盟協会及び国際ラグビー選手会と協議を行った結果、本規程を現行の36ヶ月間のまま2021年12月31日まで延長することと決定。

EXCOはまた、2021年12月31日の時点でプレーヤーが36ヶ月間の継続的居住条件と代表戦に出場しているという二つの条件の両方を満たしていなければならないことを確認しました。この二つの条件が満たされていない場合、自動的に60ヶ月間のルールが適用されます。