ワールドラグビー は、7月末付けで15人制ラグビーのハイパフォーマンス・マッチオフィシャルマネジャーの任務を退くという決意を表明したアイルランド人、アラン・ローランド氏に敬意を表しました。

任期中、マッチオフィシャルを対象にしたワールドクラスのパフォーマンス・マネジメントプログラムを実施し、ハイパフォーマンスマッチオフィシャル陣営の強化に成功したローランド氏は、彼らの大活躍が披露されたラグビーワールドカップ2019日本大会を後に引退することになりました。

ワールドラグビー での4年間、ローランド氏は世界のトップクラスのマッチオフィシャルのため、彼らが世界の舞台で成功できるような土台を築きました。

パフォーマンス文化の強化に焦点を当てた同氏は、アンソニー・ブカナン氏が議長を務める審判員選考プロセス改革に参加した一人であり、国代表チームのコーチ、加盟協会や大会運営団体、レフリーマネジャーや放送局らとの連携強化を図りました。若い人材のラグビーワールドカップ2019への道を開き、ラグビーワールドカップ2023などで活躍していく、将来の主力人材を育成しました。

ローランド氏は、世界トップクラスの男女レフリー達のパフォーマンス能力を高め、成功のうちにその4年の任期を終える一方、ここで新たな挑戦に挑み、また家族と過ごす時間を増やす時期が来たと信じます。

ローランド氏は次のように述べています。「これまでの4年間、これほどまでに優れたワールドラグビー のマッチオフィシャルとスタッフの皆さんと一緒に仕事ができたことは、この上ない名誉です。我々は皆、常に向上し、全力を尽くそうと努力しました。マッチオフィシャルが成し遂げた成果を大変誇らしく思い、また、これまでの皆さまの多大なるご支援に感謝します。」

「また、国代表チームのコーチの皆さんと相互尊重とオープンコミュニケーションによって関係が築けたことに感謝します。ワークショップや、継続的に行われている競技規則レビューでの共同作業を通じて明らかにわかったことは、皆さんも我々と同様、一貫性、そしてより良いゲームを目指しているということです。」

「これまでの歩みは困難ではあってもやり甲斐のあるものでした。多くの素晴らしい方々と一緒に仕事をしてきましたが、ここで一旦足を止め、家族との時間を増やし、また新たな事業に取り組みながら前進する時がきました。」

ワールドラグビー のサー・ビル・ボーモント会長は次のように述べています。「アランは、マッチオフィシャルのパフォーマンスの水準を高めた中心的存在でした。彼は競技規則の解釈の調整や改定を進めながらチーム文化の強化を図り、それはこれまでの4年間で大変明らかになり、ラグビーワールドカップで最高潮に達しました。」

「アランの献身的な貢献に感謝します。彼の後を継ぐのは簡単なことではありませんが、彼が残してくれる大きなレガシーと、素晴らしいマッチオフィシャルの一団がラグビーワールドカップ2021ニュージーランド大会とラグビーワールドカップ2023年フランス大会で素晴らしい活躍を見せてくれると確信しています。」

ローランド氏の後任者の採用選考プロセスについては後日お知らせいたします。