• 新型コロナウィルス感染症(COVID-19)による前例のない挑戦に打ち勝つため、すべてのステークホルダーが一体となった。
  • ラグビーのグローバルゲームの再開に向けた可能性についての建設的な対話。
  • すべての活動の再開は新型コロナ感染の世界的状況を踏まえて検討。
  • 加盟協会が利用できるワールドラグビー救済基金(約1億ドル)。
  • 協調的なプロセスを通じ、大会スケジュールの長期的調整に備えた準備を図る。

ワールドラグビー は、世界中のラグビー界を支援するため、またラグビー界に与えるパンデミックの影響を緩和するために立ち上げたCOVID-19救済戦略の内容について発表しました。

ラグビーの再開に向けて加盟協会を支援するため1億ドルの救済基金を設立するなど、COVID-19救済戦略でワールドラグビーがラグビー界を牽引し、この大きな難関を突破する決意を示しました。また結束とパートナーシップの精神のもと、ラグビー界全体の協力を得て重要な決断を下すことができました。

緊急資金を必要とする加盟協会は、適正条件を満たしていればこの救済基金を利用することができます。ラグビー中止中、出来るだけ多くの協会に最大限の金額で支援できるよう設計されています。

ワールドラグビー は、シックスネイションズとSANZAAR協会向け前払い金と融資を組み合わせた融資パッケージ、またラグビー新興国とリージョナルアソシエーションにも必要に応じて支援する約束をしました。

2020年のラグビーカレンダー作成中

大規模な財務評価とともに、ワールドラグビーはシックスネイションズ、SANZAAR、協会(加盟リーグと相談)、また国際ラグビー選手会と全面協力し、関連政府および保健当局からの勧告に応じて実施可能な2020年国際大会カレンダーなど、様々なラグビー復帰計画を進めています。

これには、協会や国内リーグが最適な形で試合の機会を得るよう、国際ラグビーカレンダーを短期的に立て直すことも含まれます。万全を期すため、10月、11月の半球間移動が不可能である場合と、今年中には国際試合が実施できないという最悪のシナリオも想定して計画を立てていきます。

当初は、この前代未聞の危機への対策として策定された計画ですが、これは今後のラグビーカレンダー作成に対する長期的改革の方向性を示すモデルになる可能性があります。

この緊急対策計画の中心に考えるのは選手の福祉であり、すべてのシナリオには国際ラグビー選手会の意見を取り入れています。選手には十分な準備期間、休養期間、そしてスコッドの入れ替えが必要であることを認識しています。

ワールドラグビー のサー・ビル・ボーモント会長は次のように述べています。「グローバルスポーツは前例のない危機に晒され、我々は、COVID – 19のパンデミックによる大きな挑戦の中でスポーツと一体となり、前例のない措置を講じてグローバルラグビー、加盟協会、大会、そして選手たちを支援します。」

「本日発表した措置により、1億ドルの救済基金という形で短期救済を行い、支援するとともに、変動的かつ複雑で、不確定なこの環境を認識し反映するラグビーカレンダーの計画が大変順調に進んでいます。」

「私はこれまでの数週間、協会、リージョン、大会組織、そして選手の皆さんとの数多くの会合の議長を務め、充実した議論を行いました。そして皆さんとともに実行可能なラグビーカレンダーの作成に向かって迅速に取り組みを行っています。多少は妥協しながらも、ラグビーというスポーツ全体にとって最善のカレンダーとなるでしょう。」

「これは、結束、ユニティ(一体)、そしてリーダーシップを中心とした取り組みです。将来協力して成し遂げるためのモデルとなるかもしれません。皆様の率直なご意見とご協力、そして国際的なご意見の数々に感謝いたします。」