3月14、15日の週末を最後に、世界的大流行となっている新型コロナウィルス感染の影響を受けて中断しているスーパーラグビー2020だが、サンウルブズを運営するジャパンエスアールによれば、数週間後のシーズン再開へ向けてスーパーラグビー統括団体のSANZAARが、大会フォーマットの検討に着手している。

 これを受けて、サンウルブズの試合日程も見直しになり、ホーム扱いのシンガポール開催を含めたホーム戦残り4試合の開催が見送られ、見直されることになった。

 対象となるのは4月5日(日)のレッズ戦、5月2日(土)のハグアレス戦、5月8日(金)のワラターズ戦、5月16日(土)のストーマーズ戦だ。シンガポールで行われるハグアレス戦以外はすべて、東京の秩父宮ラグビー場での開催予定だった。

 これに伴い、すでに購入されたチケットは払い戻しの対象となり、詳細はサンウルブズ公式サイトやSNSで決まり次第発表される。

 ジャパンエスアールの渡瀬裕司CEOは、「スーパーラグビー2020年シーズンの今後の計画について、引き続きSANZAARと連携を取り、スーパーラグビーの今後の試合フォーマットがどのような形に変更になっても、サンウルブズが継続参戦できるように、その対応を継続して検討して参ります」とコメントしている。

 今季を最後にスーパーラグビーから除外されることが決まっているサンウルブズは、2月1日に福岡での今季開幕戦でレベルズに36-27で勝利を挙げたが、バイウィーク明けの2月15日に東京でチーフスに17-43で敗れると、翌週からのアウェイでの連戦でレッズに5-64、ハリケーンズに15-62と連敗。

 その後は、日本国内での新型コロナウィルス感染拡大状況を考慮して、ホーム開催予定だった3月6日のブランビーズ戦(14-47)と同14日のクルセイダーズ戦(14-49)がオーストラリアでの開催に変更されていた。

 一方、スーパーラグビー2020は、新型コロナウィルス感染拡大防止策としてニュージーランド政府が導入した海外からの入国者への14日間の自主隔離要請を契機に、3月20~22日の第8節以降のシーズン中断を決定。SANZAARはシーズンの残り試合の再開へ向けて、ステークホルダーと協議を続けることを発表していた。

 当初、2020シーズンは5月31日にレギュラーシーズンの第18節を終了し、6月6日からプレーオフ準々決勝が行われ、6月20日に決勝で終える予定になっていた。