ジュニアジャパンが水間良武監督体制2年目で初優勝を目指す。

 昨年は大会直前にチームを率いることになったために、準備に期間を割けないまま参戦。ホスト国のフィジー・ウォリアーズに敗れて2勝1敗で2位に終わり、3年連続での準優勝となった。

だが、今回は昨年末から小合宿を繰り返し、指揮官が「進化させたい」と語る攻撃だけでなく、守備にも時間を割いてきた。

準備に手ごたえを覚えている水間監督は、「3戦全勝で優勝を狙える」と宣言。「昨年からの積み上げと準備期間もあり、昨年の大会に行っているので計算もできる」と話し、経験値を活かしたいと話している。

 また、今回の遠征メンバーにはU20日本代表候補選手を多く採用。今年6月下旬にイタリアで行われるワールドラグビーU20チャンピオンシップを念頭に、若手の貴重な実戦の機会としてチームのさらなる積み上げを期待している。

 ジュニアジャパンは3月6日(金)のトンガAとの対戦を皮切りに、10日にサモアA、14日に大会4連覇中のフィジー・ウォリアーズと対戦する。

 5日に発表されたトンガA戦の先発メンバーには、PR紙森陽太選手(近畿大学)、LO梁本旺義選手(同志社大学)、LO小池隆成選手(東海大学)、FLハラオタ・ヴァイレア選手(日本体育大学)ら昨年のワールドラグビーU20トロフィーを経験した選手を多くFWに揃えた。紙森選手と小池選手は、CTB日下太平選手とともに昨年のパシフィック・チャレンジも経験している。

そこに、1月の全国大学選手権で優勝した早稲田大学のNO8相良昌彦選手とPR小林賢太選手が加わった。相良選手は、ベンチスタートの李承信選手とともにチームの共同キャプテンを務める。

「トンガは強さとフィジカルのあるチームなので、自分たちはいつもやっているハイテンポなラグビーをやるようにしたい」と相良選手。チームは2月下旬に日本を出て3月1日から現地で練習を始め、大会へ向けて調整を図ってきた。

「フィジーの気候にも慣れて、より良くトレーニングできるようになっている。スタミナも十分にある。うまく活かしてトンガに勝ちたい」と相良主将は力強く語った。

 一方、トンガAのキャプテンを務めるPatelesio Oneone選手は、「日本はとても速いので、明日の初戦は厳しい試合になると思う」と警戒を示しながら、「僕らは勝者のメンタリティを持って、ハードかつスマートにプレーしてベストを尽くす」と話している。

ジュニアジャパン、トンガA戦試合登録メンバー:1、紙森陽太(近畿大学)、2、谷口永遠(天理大学)、3、小林賢太(早稲田大学)、4、梁本旺義(同志社大学)、5、小池隆成(東海大学)、6、ハラトア・ヴァイレア(日本体育大学)、7、佐々木剛(大東文化大学)、8、相良昌彦*(早稲田大学)、9、新和田錬(同支社大学)、10、高木幹也(帝京大学)、11、江本洸志(天理大学)、12、日下太平(神戸製鋼)、13、和田悠一郎(同志社大学)、14、山口楓斗(同志社大学)、15、二村莞司(帝京大学)、16、松岡賢太(明治大学)、17、木原優作(筑波大学)、18、大賀宗志(明治大学)、19、ナイバルワガ・セタ(天理大学)、20、山川一瑳(帝京大学)、21、(登録なし)、22、李承信(帝京大学)、23、濱野隼大(神戸製鋼)

注:*はキャプテン

ワールドラグビーパシフィック・チャレンジはwww.world.rugby、及びワールドラグビーのフェイスブック、YouTubeでライブストリーミング配信されます。ただし、フィジーとニュージーランドはジオブロッキング適用対象となります。

Photo: Zoomfiji