一週間前のチリでの第1ラウンドを3位で終えた日本は、今ラウンドの優勝で決勝大会進出圏となる2ラウンド通算での上位8チーム入りを目指して臨み、初日のプール戦で好スタートを切った。

 初戦のパラグアイ戦で、開始早々に藤田慶和選手が先制すると、ティモ・スフィア選手が続けて5点を加え、直後にパラグアイに1トライを返されたが、松井千士選手のトライで加点すると、その後はトライを畳みかけ、合計11トライと8コンバージョンを決めて71-5で大勝した。

 第2試合ではイタリアに26-12で勝利。前半でジョセ・セル選手と加納遼大選手のトライと藤田選手のコンバージョンで14-7のリードを奪い、後半にも藤田選手副島亀里ララボウラティアナラ選手のトライでリードを広げた。

ジンバブエとの第3試合も開始早々に後藤輝也選手と藤田選手のコンバージョンで7-0と先行したが、前半4分にジンバブエがキックを使った攻撃でCK Mavara選手がインゴールで押さえて5点を返し、その直後には日本がリスタートでキックオフキャッチにもたついたところをジンバブエが攻め、Tapiwa Tsomondo選手が抜け出して5点を加え、前半を12-12で折り返した。

後半に入ると、日本はペナルティを取られたりパスが乱れるなどで流れが相手に傾きかけたが、11分にキャプテンの松井選手がボールを獲得してインゴールまで走り切り、均衡を破って流れを引き戻した。

さらに、13分には合谷和弘選手がハンドオフで相手をかわしてトライ。自らコンバージョンも決めて、日本は26-12で逃げ切って準々決勝へ駒を進めた。

 この結果、プールCを首位で突破した日本は2日目で最終日の順位決定戦でカップ準々決勝へ進出。プールBを2位で突破したジャマイカと対戦する。C組2位は2勝1敗のイタリア、3位ジンバブエ(1勝2敗)、4位パラグアイ(3敗)だった。

 チリ大会を優勝したドイツは、プールAを全勝で首位通過し、準々決勝ではプールD2位のチリと対戦する。また、同じく先週末に2位だった香港も3戦全勝でプールBをトップ通過。8強対決ではプールC2位通過のイタリアとの顔合わせで、プールD1位抜けのトンガはプールA2位のウルグアイと戦う。

 今年から導入されたチャレンジャーシリーズではチリとウルグアイでの2ラウンドでの通算成績で上位8チームが決勝大会へ進出し、そこで優勝したチームが2021年のワールドシリーズにコアチームとして出場し、2020シーズンでの最下位チームが降格になる。

決勝大会は4月に香港での開催が予定されていたが、新型コロナウィルス感染流行の影響を考慮して順延となった。新たな日程は追って発表される。

 

 

男子セブンズ日本代表試合登録メンバー:1, ジョセ・セル(北海道バーバリアンズ/日本ラグビーフットボール協会)、2. ティモ・スフィア(朝日大学)、3. ジョー・カマナ(マツダ)、4. 彦坂匡克(トヨタ自動車)、5. 副島亀里ララボウラティアナラ(コカ・コーラ)、6.  羽野一志(NTTコミュニケーションズ)、7. 後藤輝也(NEC)、8. 松井千士*(サントリー)、9. 加納遼大(明治安田生命)、10. 藤田慶和(パナソニック/日本ラグビーフットボール協会)、11. 小澤大(トヨタ自動車/日本ラグビーフットボール協会)、12. 合谷和弘(クボタ/日本ラグビーフットボール協会)

注:* はキャプテン