チャレンジャーシリーズの開幕ラウンド2日目となった16日、前日のプール3戦全勝でプールA首位突破をした日本は、Dプール2位突破のジンバブエと対戦。彦坂匡克選手、松井千士選手、ティモ・スフィア選手、ジョー・カマナ選手、ジョゼ・セル選手が1トライずつ奪い、藤田慶和選手が5本中4本のコンバージョンを決めて、33-0で快勝した。

 しかし、準決勝ではドイツに苦戦。プールCを3戦全勝で突破し、準々決勝でパプアニューギニアを29-0で下して4強へ進出したドイツは、正確なタックルで日本の出足を止めてプレッシャーをかけ続けた。

日本は粘り強く左右にボールを展開するが、ペナルティが多くなる。前半終了直前に合谷和弘選手のパスを受けた松井選手がインゴールに飛び込んで5点を先取した。

だが、後半に入ってドイツのTim Lichtenberg選手にタックルを交わされてゴールまで持ち込まれ、コンバージョンも決められて逆転を許した。さらにその直後、残り3分となってのリスタートからボールを保持され、右サイドのラックからブラインドサイドを突かれて、再びLichtenberg選手に5点を追加された。

日本は終盤、攻め込みながらもパスが乱れてトライまで持ち込めず、5-12で敗れた。

 3位決定戦に進んだ日本は開催国のチリと対戦。彦坂選手の活躍で、優位に試合を進めた。

準決勝で香港に14-17と惜敗したチリは、日本に開始早々に先制を許したが、直後にJoaquin Huici Espinosa選手がラックから抜け出して同点にし、Rodrigo Fernandez選手のコンバージョンも決まって逆転にし、地元ファンを沸かせた。

 しかし、前半4分にFrancisco Metuaze選手がイエローカードを受けて一人少なくなると、日本が数的優位を活かして攻め込み、彦坂選手が相手選手の間をすり抜けて2連続トライをマークして逆転。さらに前半終了直前にも、自陣で相手ボールを奪った彦坂選手が抜け出し、フォローしたジョセ・セル選手が受けて5点を加え、藤田選手のコンバージョンも決まって19-7で前半を折り返した。

 後半に入っても日本は良いペースを維持。開始早々、パスを受けた藤田選手がステップで相手をかわしてトライ。3分後にVicente Tredinick選手に自陣でパスをインターセプトされてトライを決められ、コンバージョンも決められて7点を返されて26-14と点差を詰められた。

 しかし、日本は試合終了直前、細かくパスをつないで最後はセル選手が5点を加え、藤田選手がコンバージョンも決めて31-14の勝利で試合を終えた。

 なお、優勝はドイツ。香港と対戦し、Bastian Himmer選手とLichtenberg 選手の前後半1本ずつのトライで10-0の勝利を収めた。5位はジンバブエと19-14の接戦を制したトンガだった。

 チャレンジャーシリーズ第2ラウンドは、2月22-23日にウルグアイのモンテビデオで行われ、プール戦の組み合わせは追って発表される。シリーズ優勝チームは来季ワールドシリーズへの出場権を手にできる。

男子セブンズ日本代表 試合登録メンバー:1.ジョセ・セル(北海道バーバリアンズ/日本ラグビーフットボール協会)、2.トゥキリ・ロテ(近鉄ライナーズ/日本ラグビーフットボール協会)、3.ジョー・カマナ(マツダ)、4.彦坂匡克(トヨタ自動車)、5.副島亀里ララボウラティアナラ(コカ・コーラ)、6.羽野一志(NTTコミュニケーションズ)、7.後藤輝也(NEC)、8.松井千士*(サントリー)、9.ティモ・スフィア(セコム)、10.藤田慶和(パナソニック/日本ラグビーフットボール協会)、11.石田吉平(明治大学)、12.合谷和弘(クボタ/日本ラグビーフットボール協会)

注:* はキャプテン