2021年のワールドシリーズ出場権獲得をかけて、今季から導入されたチャレンジャーシリーズの第1ラウンドで、日本が好スタートを切った。

 2月6日から現地で調整を重ねてきた日本は、15日(土)のプール初戦でウルグアイの後半の追い上げをティモ・スフィアの独走トライなどで退けて17-12で勝利すると、続くポルトガルを40-0で下して2勝。プール最終戦は、ポルトガルに26-12、ウルグアイに10-0で2連勝のトンガとの首位争いとなった。

日本は試合開始早々、トンガに先制を許したものの、羽野一志選手、合谷和弘選手のトライで逆転すると、後半には彦坂匡克選手が抜け出して5点を加えるとリードを広げ、トンガにイエローカードが出された数的優位を活かして得点を重ねて33-7で勝利した。

日本は3戦全勝でプールAを首位で突破。2位はトンガが、3位ウルグアイ、4位ポルトガルとなった。

この結果、日本は大会2日目に行われる順位決定戦で準々決勝に進出。プールD2位のジンバブエと対戦する。

ジンバブエは、3戦全勝したホスト国チリに次いで2勝1敗の2位でプールDを突破。ブラジルに21-14で競り勝ち、メキシコに24-15で勝利したが、チリに19-24で惜敗した。3位はジャマイカ、4位はコロンビアだった。

このほか、プールBからは香港が3戦全勝で1位、パプアニューギニアが2勝1敗の2位で通過。プールCはドイツが3戦全勝の首位突破、2勝1敗のウガンダが2位に入った。3位はイタリア、4位パラグアイの順位となった。

チャレンジャーシリーズはセブンズ競技の世界的普及とチーム強化を念頭に今回から導入された。男子はチリでの第1ラウンド、2月22-23日にウルグアイで開催される第2ラウンドの成績で総合順位を競い、そこで優勝したチームが2021シーズンのHSBCワールドラグビーセブンズシリーズにコアチームとして出場権を手にする。

 男子セブンズ日本代表 試合登録メンバー:1.ジョセ・セル(北海道バーバリアンズ/日本ラグビーフットボール協会)、2.トゥキリ・ロテ(近鉄ライナーズ/日本ラグビーフットボール協会)、3.ジョー・カマナ(マツダ)、4.彦坂匡克(トヨタ自動車)、5.副島亀里ララボウラティアナラ(コカ・コーラ)、6.羽野一志(NTTコミュニケーションズ)、7.後藤輝也(NEC)、8.松井千士*(サントリー)、9.ティモ・スフィア(セコム)、10.藤田慶和(パナソニック/日本ラグビーフットボール協会)、11.石田吉平(明治大学)、12.合谷和弘(クボタ/日本ラグビーフットボール協会)
注:* はキャプテン