新たに導入が決まったワールドラグビーセブンズチャレンジャーシリーズは、HSBCワールドラグビーセブンズシリーズの予選大会と2016年から夏季オリンピックの正式競技となった7人制競技の世界的普及促進を兼ねて設定され、今年から男子、女子それぞれで開催される。

  男子のシリーズでは、ワールドラグビーの世界6地区から13のコアチームと招待チーム3チームが2ラウンドを通じて競い、2ラウンドで獲得する勝点の合計で上位8チームが4月3日から5日まで香港で行われるプレーオフ大会へ進出。そこで優勝した1チームが来季のワールドシリーズへの出場権を手にする。入れ替わりに、今季のシリーズで最下位になったチームは降格となる。

 第1回大会の2ラウンドはチリとウルグアイで開催され、チリのビニャ・デル・マールでの第1ラウンドは2月15、16日に、第2ラウンドはその翌週にウルグアイのモンテビデオで開催される。

 今大会にはブラジル、チリ、ドイツ、香港、イタリア、ジャマイカ、日本、パプアニューギニア、ポルトガル、トンガ、ウガンダ、ジンバブウェの13チームと、招待参加のコロンビア、メキシコ、パラグアイの計16チームが出場する。

 日本はプールAで2月15日にウルグアイ、ポルトガル、トンガと対戦。2日目の16日に順位決定戦が行われる。

 プールBは香港、ジャマイカ、パプアニューギニア、コロンビアの組み合わせで、プールCにはドイツ、ウガンダ、イタリア、パラグアイが入り、プールDではホスト国のチリ、ジンバブウェ、ブラジル、メキシコが対戦する。

 2月の第1回大会に出場するチームのうち、ブラジル、チリ、香港、ジャマイカ、メキシコ、トンガ、ウガンダ、ジンバブウェは東京オリンピックの出場権を懸けて、6月に行われる敗者復活大会への出場が決まっており、そこへ向けて新大会は強化の機会となる。

 また、2022年に南アフリカで開催予定のワールドカップセブンズ大会へ向けて、ワールドシリーズに参戦している以外のチームに、よりコンスタントでクリアに競う機会を提供できると期待されている。

なお、女子のチャレンジャーシリーズの開催要項については、今後発表の予定。女子セブンズ競技も各国で関心が高まっており、今季のワールドシリーズでは昨季から2ラウンド増やして8ラウンドで実施しているが、より高いレベルの大会の増設が求められている。