来年1月末に開幕する2020年シーズンに臨むサンウルブズのスコッドのうち、外国籍選手を中心とした15人が11月26日に発表された。

 イングランド代表として18キャップを保持し、2017年にはブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズでのプレー経験もあるCTBベン・テオ選手、元オーストラリア代表でクルセイダーズやブルーズなどスーパーラグビーで92試合を経験したNO8ジェイク・シャッツ選手らとともに、ジュニア・ジャパンのSH齋藤直人選手(早稲田大学)とCTBシオサイア・フィフィタ選手(天理大学)が選出された。

 また、ニュージーランドU20代表を経て昨年は20歳でマオリ・オールブラックスにも選ばれたHOレニ・アピサイ選手も加わり、ハリケーンズ、ブルーズを経てサンウルブズでの新シーズンとなる。

 そのほか、先日のラグビーワールドカップにも出場したジョージア代表HOジャパ・ブレクバゼ選手がサンウルブズで3シーズン目、昨季のメンバーのLOトム・ロウ選手(九州電力)が2シーズン目を迎える。

 2020年のスコッドは、今後も各選手との契約が整い次第順次発表される予定で、最終的には40~45人規模になる見込みだ。

 チームは新たに大久保直弥ヘッドコーチが指揮を執り、トップリーグのサントリーで監督を務めた沢木敬介氏がコーチングコーディネーター、ヤマハ発動機コーチの田村義和氏がスクラムコーチに就任し、脇を固める。ディフェンスコーチは海外から招聘される予定だという。

 スーパーラグビー2020年シーズンは1月31日に開幕。サンウルブズの初戦は2月1日に福岡のレベルファイブスタジアムで行われるレベルズ戦になる。その後5月30日までの間に、ニュージーランド、オーストラリア、南アフリカのチームと全16試合を戦う。

今季はホーム8試合のうち、福岡での開幕戦と3月8日の大阪花園でのブランビーズ戦が初の地方での開催となり、その他4試合を東京の秩父宮ラグビー場、1試合をシンガポール国立競技場で行う。

「ラグビーワールドカップは大成功で、ここまで日本中がラグビーに湧き上がるとは思っていなかった」と話す大久保ヘッドコーチは、「次のワールドカップへ向けて一歩を踏み出す、その一歩がサンウルブズ。優秀なスタッフとともに選手、チームの力を最大限に引き出して過去最高のシーズンにしたい。プレーオフに出たい」と意気込んでいる。

サンウルブズは2016年から日本代表選手の強化の機会としてスーパーラグビーに参戦。初年度は1勝1分13敗、2年目は2勝13敗、3年目は3勝13敗、そして昨季2勝14敗で、順位は2017年の18チーム中17位を除いて最下位が続いている。

また、2020年を最後にスーパーラグビーから除外されることが決まっている。

 

サンウルブズ2020シーズン 第1次スコッド

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シオネ・アシ(NZL出身、SR出場0、2017-19マナワツ所属)

ジャレット・アダムス(NZL出身、SR出場0、2018-19オークランド)

HO

レニ・アピサイ(NZL出身、SR出場31、2018-19ブルーズ)

ジャバ・ブレクバゼ(ジョージア出身、SR出場21、2018~サンウルブズ、ジョージア代表)

LO

ベン・ハイン(AUS出身、SR出場5、2016-17ブランビーズ)

トム・ロウ (NZL出身、SR出場12、九州電力所属)

FL

ブレンドン・オコナー(NZL出身、SR出場44、2015~19レスター・タイガース)

ミッチ・ジェイコブソン(NZL出身、SR出場3、2019チーフス)

NO8

ジェイク・シャッツ(AUS出身、SR出場92、2017-19ロンドン・アイリッシュ、AUS代表)

FL/NO8

オネフンガ・カウフシ(トンガ出身、SR出場4、2019エクセター・チーフス、トンガ代表)

SH

齋藤直人(神奈川県出身、SR出場0、早稲田大学)

SO

ガース・エイプリル(南アフリカ出身、SR出場21、2018-19NTTコミュニケーションズ)

CTB

ジョーダン・ジャクソン=ホープ(AUS出身、SR出場15、2016-19ブランビーズ)

ベン・テオ(ENG出身、SR出場0、2019トゥーロン、イングランド代表)

シオサイア・フィフィタ(トンガ出身、SR出場0、天理大学)