【東京・11月1日】ウェールズのキャプテン、アルンウィン・ジョーンズは、今大会を最後に退任するするウォーレン・ガットランド監督が同国のラグビーを変えてくれたことを称賛した。

ニュージーランド人のガットランド氏が監督に就任した時、ウェールズは2007年のワールドカップでフィジーに敗れて1次リーグで敗退、世界ランキングで10位と低迷していた。

ガットランドはニュージーランドとの3位決定戦後に退任する。彼の指揮下、ウェールズは6カ国対抗で3度の全勝優勝を達成。彼が長期休暇中のときではあるが、6カ国対抗でもう1度優勝している。

ワールドカップにおいては、ウェールズは2度準決勝に進出。2011年はフランスに敗れ、今大会では南アフリカに敗北した。2015年の大会では準々決勝に進んだ。短期間ではあったが、今年の8月には初めて世界ランキングで1位となった。

「彼(ガットランド)は時に『触ったもの全てを黄金に変えてしまう』みたいな能力を見せる」とジョーンズ。ニュージーランドとの3位決定戦がウェールズ史上最多を更新する134キャップ目となるジョーンズは「彼の下でプレーができ、幸運だった」と述べた。

「彼は北半球で最も成功した監督の一人だ。決勝戦でその姿は見られないが、出ていれば彼の業績はもっと輝いていただろう。彼が残してくれたものをずっと意識してきた」とも述べた。

ジョーンズはさらに、「2007年のわれわれと現在のわれわれは大違いだ」と述べた。

「彼は選手に対してだけでなく、国や自分の仕事に誠意を持っている。プレッシャーの下でも信念を貫く。変化が必要となっても、時には彼は拒み、それが好結果を生み出す」とも語った。

「ウェールズ代表としてプレーをするのはいつも夢だが、ここ12年間で彼が生み出した夢が非常に高くなった。大きな名誉だ」

ロックのジョーンズにとって4回目のワールドカップとなった今大会が最後だが、国のために引き続き数年はプレーを続けるようだ。

「私のような立場にあると、できるだけ長くやっていたくなる。私にとって今大会が最後のワールドカップだけに、大きな意味がある」と34歳のジョーンズ。3位の確保だけでなく、1953年以来のニュージーランド戦の初勝利を目指している。

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