【東京・10月31日】イングランドのエディー・ジョーンズ監督は31日、南アフリカとのラグビーワールドカップ決勝(11月2日・横浜)に臨むメンバーを発表、ニュージーランドとの準決勝で負傷した主将でセンターのオーウェン・ファレル、ウィングのジョニー・メイ、プロップのカイル・シンクラーがいずれも先発メンバーに名を連ねた。

ニュージーランドを破った準決勝の試合登録メンバーからの変更はない。ラグビーユニオンが1996年に本格的にプロ化して以降、ワールドカップの決勝を戦うチームとしては平均年齢が最も若いメンバーで臨む。しかしテストマッチ出場回数で見ると、最も経験豊富なチームの一つでもある。

イングランドの先発メンバーの平均年齢は27歳60日で、2003年大会決勝でイングランドに敗れたオーストラリアより11日若い。プロ化以前にさかのぼると、オーストラリア(1991)、ニュージーランド(1987、1995)、南アフリカ(1995)が今回のイングランドより若いチームを決勝に送り出している。

ブリティッシュ・アンド・アイリッシュ・ライオンズのテストマッチ出場回数を含めると、イングランドのラインアップの平均キャップ数は51。これは歴代のファイナリストの中で、前回2015年大会で対戦したニュージーランドの65キャップ、オーストラリアの56キャップに次いで3番目となる。

南アフリカの先発メンバーの平均年齢は、イングランドを1年148日上回るが、平均キャップ数は5つ下回って46。

ジョーンズ監督(写真、左はファレル)は、すべての選手がメンバー発表までに良いコンディションになるだろうと今週初めに述べている。彼にとって決勝戦はイングランドの指揮官として50試合目となる。イングランド代表監督として50試合の節目に到達したのは3人目で、勝率8割という数字は同国歴代監督のうちトップだ。

コンディションが懸念されたシンクラー、ファレル、メイの回復が試合に間に合ったことは、とても大きな意味がある。なぜなら、過去3大会のラグビーワールドカップ優勝チームは、準決勝と同じメンバーで決勝に臨んでいるからだ。

イングランドのメンバー

1.マコ・ブニポラ
2. ジェーミー・ジョージ
3. カイル・シンクラー
4. マロ・イトジェ
5. コートニー・ローズ
6. トム・カリー
7. サム・アンダーヒル
8. ビリー・ブニポラ
9. ベン・ヤングズ
10. ジョージ・フォード
11. ジョニー・メイ
12. オーウェン・ファレル(キャプテン)
13. マヌ・ツイランギ
14. アンソニー・ワトソン
15. エリオット・デーリー

16. ルーク・カワンディッキー
17. ジョー・マーラー
18. ダン・コール
19. ジョージ・クルーズ
20. マーク・ウィルソン
21. ベン・スペンサー
22. ヘンリー・スレード
23. ジョナサン・ジョセフ

RNS cj/bo/mi