【東京・10月30日】ニュージーランドのスティーブ・ハンセン監督は30日、ウェールズとのワールドカップ3位決定戦(11月1日・東京)の布陣を発表、主将を務めるキーラン・リードらオールブラックスから引退する名プレーヤーたちがメンバーに名を連ねた。

ナンバー8のリードは、127試合目のテストマッチとなる。世界最高のフルバックの一人であるベン・スミスと「ミッドフィールドの戦士」としてチームを支えてきたライアン・クロティも、代表最後の試合にスタメンで臨む。名将ハンセン監督もオールブラックス最後の采配となる。

準決勝のイングランド戦から7人を入れ替えた。

ワールドカップ日本大会では「インパクトサブ」として起用されてきたソニービル・ウィリアムズもテストマッチから退くと見られており、ウェールズ戦で大会2度目の先発出場を果たし、センターでクロティとコンビを組む。

肩を故障し準決勝で登録を外れたマット・トッドが復帰しベンチスタート。交代で現役最後のプレーを披露すると見られる。

これらの選手は、大会後にキャリアの新たなステージを歩む。リード、クロティ、トッドは日本のクラブチームでプレーし、スミスはフランスのトップ14リーグのポーに移籍する。

ハンセン監督にとっては、オールブラックスを率いて107回目の試合となる。ニュージーランド代表指揮官として臨む最後のゲームに勝利する決意を示しており、発表されたラインアップは、66年間続いているウェールズに対する無敗記録の維持への自信を示すものとも言えよう。

左右両ウィングにこれまでナンバーワン・コンビとして起用してきたセブ・リースとジョージ・ブリッジではなく、リコ・イオアネとスミスを置いたことが目を引く。33歳のスミスは、国際試合では主にフルバックとしてプレーをしてきたが、ウィングとしての出場が84個目にして最後の代表キャップとなる。

ボーデン・バレットとリッチー・モウンガは引き続き、それぞれフルバックとスタンドオフで先発する。準決勝ではイングランドの強固なディフェンスの前に沈黙したものの、ハンセン監督はこれまで通り2人の司令塔を置くゲームプランで銅メダル獲得を目指す。

バックローのフォワード、アーディー・サベアのけがにより、シャノン・フリゼルがブランインドサイドのフランカーとして先発する。

ニュージーランドのメンバー

1.ジョー・ムーディー
2.デーン・コールズ
3.ネポ・ラウララ
4.ブロディー・レタリック
5.スコット・バレット
6.シャノン・フリゼル
7.サム・ケーン
8.キーラン・リード(キャプテン)
9.アーロン・スミス
10.リッチー・モウンガ
11.リコ・イオアネ
12.ソニービル・ウィリアムズ
13.ライアン・クロティ
14.ベン・スミス
15.ボーデン・バレット

16.リアム・コルトマン
17.アトゥ・モリ
18.アンガス・タアバオ
19.パトリック・トゥイプロトゥ
20.マット・トッド
21.ブラッド・ウェバー
22.アントン・レーナートブラウン
23.ジョーディー・バレット

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