【東京・10月16日】日本のジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチは、WTBの福岡堅樹と松島幸太朗を足の速さから「フェラーリ」と呼ぶが、20日のワールドカップ準々決勝で対する南アフリカも自慢のウイングで日本をかき回すつもりだ。

「うちのチームにもフェラーリが2、3人いる」とFBウィリー・ルルー。「自分はフェラーリというよりトヨタのピックアップトラックだ」と記者会見で報道陣の笑いを誘った。

15人の最後尾に位置し、攻撃も得意な30歳は、チェスリン・コルビとマカゾレ・マピンピの両WTBにボールを回し、日本を混乱させたい。

マピンピは今大会3試合で3トライ。コルビもボールを持ち、俊足を見せつけて2トライを挙げている。

代表58キャップを誇るルルーはチームメートに対し、チップキックやグラバーキックなどを織り交ぜた日本の多彩な攻撃を警戒するよう促す。

「日本はキックを確実に入れ、両サイドの俊足コンビがめちゃくちゃ速くボールを追いかける。うちのバックスリー(WTB、FB)は大変だ。目を見開いて、対応しないといけない」

 20日の東京スタジアムは、「桜の勇者たち」が「スプリングボクス」を相手に、2015年大会「ブライトンの奇跡」の再現を期待する観衆でいっぱいになる。ルルーは、その試合で真の南アが試されるという。

「鍵はどちらがプレッシャーにより対処できるか」とルルー。9月6日のW杯壮行試合で南アは日本を41-7で下したが、準々決勝が「ついに本当の戦いだ」と過去2度の優勝チームの底力を見せるつもりだ。

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