【別府・10月16日】イングランドのプロップ、ジョー・マーラーは一度引退していたが、達成すれば人生が変わるであろうワールドカップ(W杯)のため、エディー・ジョーンズ監督が率いる代表チームに戻ってきた。

29歳のマーラーにとっては、これが2度目のW杯。4年前の前回は、開催国が史上初めて1次リーグ敗退という屈辱を味わった。イングランドは、前回準優勝のオーストラリアとの準々決勝を19日に控えている。

 「このチームには(優勝できる)ポテンシャルがある」とマーラー。コンディションもよく、自信にあふれ「優勝を味わうという目標が僕を突き動かしている」と強調する。

 イングランドは2003年のW杯決勝で地元オーストラリアと対戦。延長戦の終了間際にSOジョニー・ウィルキンソンが利き足と逆の右足でドロップゴールを決めて優勝し、歴史に残る名場面として語り継がれている。

 マーラーはW杯優勝について「人生を変えるだろう。僕らが優勝したら(盛大にお祝いされ)、2003年メンバーは『この先、誰がスピーチに呼んでくれるんだ!?』となるに違いない」とジョークを交え、想像力も膨らませている。

「このチームには、かかってこいというメンタリティがある。尻込みするより、挑戦を受ける」

現イングランド代表には、W杯準々決勝(2011年)を戦ったことがある選手が一握りしかいないと指摘する声がある。それに対し、マーラーはロンドンに本拠地を置く強豪クラブ、サラセンズの選手が何人もいると反論し、「ここ4、5年、彼らはビッグマッチを何度も戦っている」と逆にチームに自信を示している。

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