【大分・10月15日】ウェールズは2011年ワールドカップ(W杯)ニュージーランド大会の準決勝でフランスに屈した悔しさをばねに、20日に大分で行われる準々決勝で同国との雪辱戦に臨む、と語るのはスティーブン・ジョーンズ・アタックコーチだ。

オークランドでのこの試合は、サム・ウォーバートン主将がレッドカードで退場になった(写真上)1時間余り、14人で戦った末に8-9で敗れた。

このゲームで先発した選手のうち4人は、準々決勝でフランスと相まみえるチームのメンバーだ。ジョーンズコーチも8年前の準決勝ではサブとして出場、後半のトライを受けたコンバージョンキックを外し、リードに転じることができなかった。

「接戦だった。14人になっても懸命にプレーし、(勝利の女神は)どっちにほほ笑んでもおかしくなかった」と同コーチは振り返る。「不運にも負けてしまったが、あの2011年W杯は素晴らしい経験だった。残念だったが、それがスポーツだ」

「今回のチームは8年前に戦った選手もいるが、大半は経験していない。近年のフランス戦はいい結果を残している」

ウェールズは過去8回のフランス戦で7勝しており、うち1試合は2月にパリで行った欧州6カ国対抗戦で、前半で0-16の劣勢を大逆転、ウォーレン・ガットランド監督の下で3回目のグランドスラム(全勝優勝)を達成した。

「今回はあの試合を振り返ってみたい」とジョーンズコーチ。「あの試合から教訓を得るのは大切。ポジティブな面は大幅リードを後半に巻き返して勝ったことだが、前半戦から学んだことが幾つかある」

大分での準々決勝戦は、もし負ければガットランド監督が指揮する最後の試合になることは分かっている。ニュージーランド出身の同監督は12年にわたるウェールズでのラグビー人生を終えることになっているのだから。

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