【小田原・10月15日】19日の準々決勝でイングランドと対戦するオーストラリアの主将、マイケル・フーパーはチームメートから強い信頼を得ている。

「彼はわれわれにとって、なくてはならない存在で、身をもって範を示してくれる」とプロップのスコット・シオはフーパ―をたたえた。 

フーパ―の特色の一つは体を張ったプレーだ。2012年6月、スコットランド戦でテストマッチのデビューを果たして以来、フーパ―はブレークダウンでその強さをいかんなく発揮し続けている。

その一方で、ほとんどけがをせず、プレーの質を保ち続けており、同じ第3列の選手たちには驚きだ。

2014年、フーパーは22歳の若さでオーストラリア代表の主将になったが、当初から物静かだが、妥協のない強い意志で素晴らしいキャプテンシーを示した。

相手を奮起させるようなスピーチをするわけではないが、フーパーが話すとチームメートは耳を傾ける。

「彼はいつ話すべきかを知っている。ゲーム中は状況によって、誰が話すべきかも知っている。だから、いつ彼が前に出て話をするかを知ることが大切だ」とシオ。

フーパーはそのディフェンス力で知られており、ゲームの決定的な場面で特にギアを上げる。

 フーパーをそれだけの選手ではない。テストマッチでのトライは19を数え、「ワラビーズ」のFWとしては最多だ。その中の二つは2019年W杯の1次リーグで記録した。

デービッド・ポーコックはボール奪取力や巧みなボール扱いで知られているが、フーパーの存在があってこそ「ポーパー」と呼ばれる強力なフランカーのペアが出来上がった。

イングランドが有利と予想される準々決勝について、シオは「フーパーは100パーセント、仲間を支えてくれる。それこそがゲーム中、選手がリーダーに求めることだ」と述べた。

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