【釜石・10月12日】今大会ここまで全敗同士のナミビアとカナダの対戦は、台風接近で開催が微妙な釜石鵜住居復興スタジアムで13日の12時15分、キックオフとなる。どちらも1次リーグでの敗退が決まっているが、それぞれ勝利への執念を胸にこの1戦に臨む。

ナミビアはW杯通算22連敗中。1999年の初参戦以来全敗となっている。そうした中、現在世界ランキングでも拮抗している(カナダが22位、ナミビアが23位)カナダとの試合は、連敗を止める絶好のチャンスだ。

一方カナダは、1987年の第1回W杯から全大会出場していて、1991年にはベスト8入りしたこともある。しかしその後は低迷。前回の2015年大会ではついに全敗という最悪の結果に終わった。13日のナミビア戦で負けると、カナダは2大会連続全敗となってしまう。それは何としても避けたいところだ。

カナダといえば、日本とはさまざまな縁がある。

日本初の国際試合(1932年1月・大阪)の相手がカナダ。さらにW杯では過去3回しかない引き分け(台風による中止、引き分けを除く)のうち2度までが日本対カナダである。以前は拮抗していた日本とカナダだが、このところ急成長した日本にカナダが置いていかれた格好だ。

しかし2018年に北米でラグビーのプロリーグ「メジャー・リーグ・ラグビー(MLR)」が発足。カナダからも1チーム(トロント)が参戦しているほか、カナダの代表選手の多くがMLRのチームに所属している。今後は実力が上向いていくだろう。

この2チームは過去2度対戦していてカナダが2勝。今回の対決でもカナダが有利とされている。

カナダのタイラー・アードロン主将は「優位といわれる立場で試合に臨むことはあまりないし、ワクワクしている。今大会で1勝を挙げる最後のチャンス。楽しみだ」と期待を膨らませている。

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