ワールドラグビーとラグビーワールドカップ2019組織委員会は、非常に強い台風19号の日本接近に伴い、様々な可能性を検討した結果、今週行われるラグビーワールドカップのプール戦の開催について、以下の決定を行いました。
 今回の判断に際し、私どもが重要視したのは、観客、選手、大会を支えるスタッフ・ボランティアら全ての関係者が安全に試合をご観戦いただき、運営できること、そして一貫性を持った判断のためのラグビーワールドカップ大会規定の遵守です。
 これまで、気象情報提供事業者と気象庁から提供された最新の情報に基づいて、台風19号の進路について注視してまいりましたが、現時点の予報は、10月12日(土)に関東から東海エリアに渡って暴風と大雨の影響があることを示しています。
 台風19号は、今年最大級の台風であり、暴風と大雨に加えて、様々な施設や公共交通機関への甚大な影響を及ぼす可能性も懸念されます。これらの状況、及び上記の判断基準を鑑み、以下10月12日(土)開催予定の2試合の中止を決定しました。

 
■開催中止試合

・10月12日(土)「ニュージーランド v イタリア」(キックオフ13:45/豊田スタジアム)
・10月12日(土)「イングランド v フランス」(キックオフ17:15/横浜国際総合競技場)

 これは、「プール戦に予定していた試合日に開催できない場合、翌日に延期することはせず、試合中止とみなす。試合結果は引き分けと宣言され、各チームに勝ち点2ずつ付与されるが、得点記録はなしとする」という大会規則に則り決定され、振替試合は行われません。
 12日に福岡で予定している「アイルランド v サモア」の試合については、現時点で予定通り開催いたします。
 尚、中止された試合のチケットは全額払い戻しとなり、払い戻し方法については、チケットご購入者の皆様に改めてメールにてご案内させていただきます。

 

1013日(日)の試合実施可否について

 台風の進路予測では、13日未明には関東を通過することが示されていますが、13日に開催を予定している4試合全ての会場において、台風通過後の安全性を調査の上、試合開催可否判断を行います。試合の中止判断がなされる場合は、原則キックオフ6時間前までに観客の皆様にご案内させていただく予定です。


ワールドラグビーCOO兼ラグビーワールドカップ統括責任者 アラン・ギルピン  コメント

 「私たちは、今週末に行われる全ての試合を開催できるように、可能な限りの対策を検討してまいりましたが、チーム、観客、ボランティア、その他の関係者の安全を脅かす可能性のある判断をすることはできません。そのためにいくつかの試合を中止する決定を下しました。この判断は、チームを含むすべてのステークホルダーの皆様に御支持いただけることを確信しています。
また、イングランド、フランス、ニュージーランド、イタリアのファンの皆様が残念な思いをされることと思いますが、皆様の安全を第一に考えての判断であることに理解をいただけるものと信じています。」

公益財団法人ラグビーワールドカップ2019組織委員会 事務総長 嶋津昭 コメント

 現在、非常に大きく強力な台風19号が、日本列島に接近しております。
 私ども組織委員会とワールドラグビーは、重大な関心をもって、この台風の進路を注視し、気象庁および気象情報提供会社からもたらされる情報を分析、連日にわたり様々なシミュレーションと検討を重ねて参りました。
 今回の判断に際し、私どもが最優先に考えたのは、観客、選手、大会を支えるスタッフ・ボランティア、運営に協力してくださる関係各所の皆さんの安全を守ること、そして大会の規定を順守することです。その上で決断されたワールドラグビーの判断について、我々は受け入れ、合意します。
 開幕戦以来、すでに100万人を超えるお客様にお越しいただき、世界中からたいへんなご声援をいただいている中で、今回、一部の試合を中止するという決断をせざるを得ない状況は、非常に残念ではありますが、全ての関係者の安全より優先する事項ではないと考えます。
 13日の開催の試合につきましては、開催を予定している4試合全ての会場において、台風通過後の安全性を調査の上、試合開催の可否を判断します。

 

最後に、今週末のチケットをお持ちの皆様には、まずはこの強力な台風の接近に際し、身の安全を第一に、十分注意いただきますようお願い申し上げます。