サンウルブズのスーパーラグビーでの戦いが、初めて地方のファンの前で行われる。

 2016年から参戦したサンウルブズは、これまでホーム開催試合を東京の秩父宮ラグビー場とシンガポール国立競技場で行ってきたが、5シーズン目で初めて東京以外での開催が決まった。

 2020シーズンのサンウルブズのホームゲームは8試合。そのうち5月2日のジャガーズ戦のみ、シンガポール国立競技場で行われるが、過去最多の7試合が日本国内開催となった。

 スーパーラグビー全体のシーズンが1月31日にオークランドでのブルーズ対チーフス戦で幕を開けた翌日、サンウルブズは福岡のレベルファイブスタジアムにレベルズを迎える。

 新ヘッドコーチに元日本代表の大久保直弥氏の就任が決まっており、新体制でのサンウルブズは、その後国内では2月15日に秩父宮でチーフスと対戦し、3月8日に大阪花園ラグビー場でブランビーズと戦う。

 それ以外の日本開催の試合は秩父宮で行われ、3月14日にクルセイダーズ戦、4月5日にレッズ戦、5月8日にワラターズ戦、5月16日にホーム最終戦でストーマーズと顔を合わせる。

 レギュラーシーズン最終戦は5月29日、オーストラリアのキャンベラでのアウェイ戦でブランビーズと対戦する。

 今季はシーズン中の中断はなく、21週連続での戦いになる。プレーオフ決勝は6月20日だ。

 サンウルブズは2020シーズンを最後に、スーパーラグビーからの除外が決まっており、これが世界最高峰の南半球国際リーグでの挑戦になる。

 サンウルブズを運営するジャパンエスアールの渡瀬裕司CEOは、「参戦5年目となる2020シーズンは、間違いなくこれまでの集大成になるべきシーズン」と指摘する。

初の地方開催という試みについて、渡瀬氏は9月20日に開幕する「ラグビーワールドカップのレガシーとすべく、初の地方開催となる福岡と大阪で予定している。1人でも多くのラグビーファンに、世界最高峰のラグビーをスタジアムで楽しんでいただけることを期待している」とコメントした。