日本もウルグアイも互いに初戦の勝利で勝点5を手にして臨んだ第2戦。この一戦を制しなければ、決勝進出できるグループ1位が遠くなるだけに、互いに譲れない試合だ。

日本は試合開始のキックオフからウルグアイに攻め込まれ、ゴール前のラインアウトから5分でNO8 Juan Manuel Aguiar Barrios選手に先制トライを許す。

 しかし日本は冷静に粘り強くプレー。15分にゴール前のラックからパスを受けたHO原田衛選手がゴールポストの間に飛び込んで5点を返し、SO福山竜斗選手のコンバージョンも決まって同点に追いつく。

その後、反則を繰り返す相手に日本はボールを保持して攻め、攻撃のリズムをつかむ。

23分にはPR Ezequiel Rufino Ramos Lapez選手がイエローカードでシンビンになると、日本は直後の25分にゴール前のスクラムからモールで押し込み、最後はパスを受けたSH田村魁世選手がステップで相手をかわし、インゴールに持ち込んで均衡を破った。

 その後、FLハラトア・ヴァイレア選手が30分にはゴール前のモールからブラインドサイドをついてトライ。2分後には足を活かして連続トライを決め、日本は試合の主導権を握って26-7とリードを広げた。

 前半終了直前に、ウルグアイにゴール前のラインアウトから押し込まれてトライを与えたが、日本は26-14で前半を折り返した。

 日本は後半の入りも良く、FL福井翔大選手が42分、43分と立て続けにトライを奪い、この日安定したキックを見せた福山選手がコンバージョンを成功させ、40-14とリードを広げた。

 負けられないウルグアイも反撃。46分にWTB Baltazar Amaya選手が守備のギャップをついてラインを越え、53分にもFL Maxime Sonneveld Mallet選手が5点を返して26-40と点差を縮める。

その後、日本は攻め込みながらも相手の粘りになかなかラインを越えられない時間が続くと、ペナルティでショットを選択。福山選手が63分、69分と2本を冷静に決めて、46-26と再びリードを広げた。

 終盤はしかし、ウルグアイの粘り強いアタックに日本は自陣でのペナルティが増え、73分にはハイタックルでNO8丸尾崇真選手がイエローカードを受ける。すると、その直後にウルグアイにラインアウトから押し込まれてCarlos Martin Gruss Sudy選手にトライを許し、46-31と詰められる。

 その後も同じようにラインアウトから押し込まれる展開が続いたが、日本はこれを凌いで終了。2連勝で勝点を10とし、勝点6のウルグアイを抑えてプールA首位に立った。

 「タフな試合になったが、勝つことができた」と日本チームキャプテンの福井選手は勝利に安堵の表情を見せたが、「前の試合に続いてミスがすごく多いので、そこを改善して一発で撮り切れるようにしたい」と話した。

 日本チームを率いる水間良武監督は「試合開始直後から、フォーカスしていたアタッキングマインドを持って攻め続け、46得点できたことは非常に素晴らしい。一方で、ラインアウトモールを起点に4トライされたが、ディフェンスでセットが遅く簡単にトライされた。改善していく」と語った。

 同組もう一方の試合でケニアがブラジルを26-24で下して、今大会初勝利で3位に。ブラジルは勝点2で4位に後退した。

 17日(水)のプール最終戦で日本はケニア、ウルグアイはブラジルと対戦。日本は勝てば1位突破が決まる。

 一方、プールBではポルトガルがカナダに59-27で勝利し、香港に64-12で快勝したトンガと勝点10で並んだが、得失点差で首位に立った。3位はカナダ(勝点2)、4位は香港(勝点0)。ポルトガルとトンガは最終戦でプール1位突破をかけて対戦する。

 U20トロフィーは8チームが2組に分かれてプール戦を行い、各組1位同士が決勝を戦い、以下、プールでの順位に応じて順位決定戦が行われる。大会優勝チームはワールドラグビーU20チャンピオンシップ2020への出場権を獲得する。