初戦でサモアAに31-21で勝利した後、第2戦で開催国のフィジーに24-66と大敗して1勝1敗で迎えた3月16日(土)の最終戦で、ジュニアジャパンは粘り強い守備で試合の流れを手放さず、合計6トライを奪う攻撃で勝利をつかんだ。

第2戦からメンバー8人を入れ替えてSHに藤原忍選手、SOには丸山凜太朗選手を起用。また、キャプテンを務める福井翔太選手をNO8から6番に移し、7番を務めていた山本凱選手NO8に置くなど、4人のポジションを変更して臨んだ。

 試合開始6分、ジュニアジャパンはゴール前のスクラムからモールで押し込み、山本選手が先制トライを決めた。

 その後、トンガAにゴールライン目前まで攻め込まれる場面を作られるが、若い日本選手たちは集中して守り、相手に得点を許さない。18分にPGで3点を加え、29分には福井選手が中央を抜けてトライをマークし、15-0とした。

 36分に相手に1トライを返したものの、ジュニアジャパンはすぐに反応。リスタートから攻めると、丸山選手がキックでインゴールにボールを出すとCTB長田智希選手が飛び込んで押さえ、相手に行きかけた試合の流れを引き戻した。

 後半も日本は良く集中したプレーで主導権をキープ。45分にWTBシオサイア・フィフィタ選手が右サイドを突破すると、22メートルライン付近から丸山選手が大きく逆サイドへキック。これを受けたWTB木田晴斗選手がラインを越えて5点を加えた。

 その後、反撃を試みるトンガAの抵抗にあうが、ジュニアジャパンは粘り強い守備で対応すると、63分に長田が抜け出してゴール前に持ち込み、FBヴィリアミ・ツイドラキ選手がトライを決めて、日本が32-5とリードを広げた。

 トンガは77分に自陣からのキックからウィングに1トライを返されたが、ジュニアジャパンは最後にラインアウトからモールを押し込んでペナルティトライを獲得し、最終戦を快勝で締めくくった。

 「とてもタフで、テンポの速い試合だった」と福井選手は振り返ったが、顔にはすがすがしい表情が浮かび、「素晴らしい環境を用意してもらった。大会関係者に感謝したい」と感謝の言葉を口にした。

 優勝はフィジーで4大会連続。この日行われたもう1試合でサモアAに48-16で勝って3戦全勝とした。2勝1敗のジュニアジャパンは2位となり、トンガAが1勝2敗で3位、サモアAは3連敗で4位だった。