ワールドラグビーはエイナー・ファルヴィー博士の選任により、継続的なプレイヤー・ウェルフェアを強調しました。ファルヴィー博士は2020年1月に現職のマーティン・ラフテリー博士を引き継いで最高医学責任者に就任しますが、その前に3月1日から新たに生み出された役職である副最高医学責任者として就任します。

スポーツ医学の権威であるファルヴィー博士は、ブリティッシュ・アンド・アイリッシュ・ライオンズ、アイルランドおよびマンスターのチームドクターでした。15年以上にわたって一流のアスリート達と共に働き、サッカーやボクシングを含む幅広いスポーツに携わってきました。そして、ワールドラグビーの医療委員会会議および脳震盪専門調査委員会にとって必要不可欠なメンバーでもあります。さらに、イギリスのスポーツ医学機関誌における複数の査読付き出版物の著者です。

革新的なスポーツ医療とプレーヤー・ウェルフェア推進の原動力であったラフテリー博士は、オーストラリアでの事業に専念するため、年末から今の任務に割く時間を短縮する意向を発表しました。2020年1月から12ヶ月間は、副最高責任者としてパートタイムで専門知識を提供し続けます。その移行期間の後、ワールドラグビーは新しい副最高医療責任者を任命します。このような段階的プロセスは、重点分野における継続性と知識の伝達に最適です。

World Rugby Chief Executive Brett Gosper on appointment of Dr �anna Falvey

世界のスポーツ医学分野で高く評価されているラフテリー博士は、2011年に任命されて以来、ワールドラグビーのプレーヤー・ウェルフェアプロトコルの進歩に欠かせない存在でした。頭部外傷評価(HIA)プロセスとトーナメントプレーヤー・ウェルフェア基準を導入し、傷害予防の取り組みを促進したことで、全レベルの選手が恩恵を受けています。

ワールドラグビー会長のサー・ビル・ボーモントは次のように述べました。「プレーヤー・ウェルフェアは、ワールドラグビーと組合にとって最優先事項であり、我々は傷害予防と管理というスポーツ活動の重要分野における最前線に立っています。」

「ファルヴィー博士は際立って優秀です。見事な履歴書、素晴らしい評判、そしてスポーツ医療やプレーヤー・ウェルフェアについての深い知識を持っています。ワールドラグビーのさまざまな医療や脳震盪専門調査委員会で大きな貢献をし、ブリティッシュ・アンド・アイリッシュ・ライオンズのチームドクターとしても活躍しました。幅広いスポーツと、プレーヤー・ウェルフェアについて深く理解している彼をワールドラグビーに歓迎するのが楽しみです。」

「マーティンはまだ任務を減らしていませんが、我々が成し遂げたスポーツの大きな進歩において、彼が果たした主導的役割を認識したいと思います。それは、HIAプロセスの成功、医療最良事例の標準化、トーナメントプレーヤー・ウェルフェア基準の導入、傷害予防の取り組み、および独立専門家や他のスポーツ団体とのコラボレーションなどが含まれます。彼の辞任後、これほど素晴らしい偉業をまねするのは難しいでしょう。」

ファルヴィー博士は次のように述べました。「ラグビーはプレーヤー・ウェルフェアの最優先分野における先導的スポーツで、傷害予防と身体検査基準を重視しています。マーティンの強くダイナミックなチームに加わるのが待ち遠しいです。チームワークの上に成り立っているスポーツにおいて、立派な医者や科学者と共に多数の医療専門調査委員会に貢献してこれたことを嬉しく思います。そして今後、より中心的な役割を担って前進していくのが楽しみです。」

ラフテリー博士は次のように述べました。「これからもスポーツにおいてはプレーヤー・ウェルフェアを最優先しなければならず、そうされ続けるでしょう。エイナーの選任はそのことを強調しています。彼がワールドラグビーに加わったことを嬉しく思います。彼は私が近年密接に関わってきた人で、スポーツ界で高く評価されているだけでなく、ラグビーのことを知り尽くしていて、私たちの戦略に大きく貢献してきたことからも適任に違いありません。ワールドラグビーチームにとって素晴らしい補強となるでしょう。」