プール最終ラウンドから始まった今大会2日目。
一時はカップ戦進出を危ぶまれたホームチームのアメリカと昨季シリーズ王者の南アフリカは、最終戦でそれぞれ勝利をあげ、辛くもカップ戦準々決勝への切符をつかむ。2戦全勝で最終戦を迎えたプールD のオーストラリアがフィジーに11点差をつけて3勝目をあげると、先月のシドニー大会覇者であるニュージーランドもスペインに快勝しプールAトップの座を確実なものにする。
一方、未勝利でチリ戦に臨んだ日本は、代表デビューを果たした石田選手が代表初トライを決める。これがダメ押しの決勝トライとなり、ラスベガスでのチーム初勝利を掴んだ。

チャレンジトロフィー準々決勝では、 日本はケニアと対戦。前半だけで3トライを奪い8点差をつけたものの、後半にはケニアが反撃を開始。防戦一方となった日本は逆転を許し、17−28で敗れた。日本は大会3日目で13位決定戦進出をかけた試合にすすむことになり、対戦相手はスペインに敗れたウェールズに決まった。
日本とウェールズをそれぞれ下したケニアとスペインの対決が決まる一方で、試合終了間際のカナダの猛追を振り切ったスコットランドがチャレンジトロフィー準決勝に進出。また、プール戦で南アフリカと引き分けるなど高いポテンシャルを持つチリがフランスを破り、スコットランドを迎え撃つ。

カップ戦準々決勝の第1試合は、ニュージーランドとフィジーという優勝候補同士の顔合わせとなった。前半こそフィジーのリードで折り返すものの、ニュージーランドが立て続けに2トライを重ねたことで5点差での勝利を収めフィジーを退ける。
第2戦の南アフリカ対アメリカ戦では、地元ファンの声援を一身に受けるアメリカが怒涛の攻撃をみせ南アフリカを圧倒。試合終盤に南アフリカが反撃を試みるも、すでに大きくひらいていた点差を縮められず、アメリカの大会2連覇を後押しするかたちに。
続く試合でサモアを迎え撃ったのは、プール戦でフィジーを破るなど今大会負けなしのオーストラリア。しかし、サモアが着実に得点を重ねる一方でオーストラリアはコンバージョン失敗により得点が思うように伸びない。終わってみると、トライ数では上回ったオーストラリアがわずか1点差に泣き、サモアに準決勝への切符を譲った。
カップ戦準決勝最後の1枠をかけた一戦では、前半終了間際にイングランドが立て続けにシンビン2枚をもらう。5人となったイングランドにアルゼンチンが猛攻をしかけリードを奪うが、ラストプレーでイングランドが意地の同点トライ。今大会初の延長戦にもつれ込んだが、先制トライも奪ったマレ選手が決勝トライを決める。アルゼンチンは昨年ラスベガス大会以来のカップ戦準決勝進出を掴み取った。

カップ戦準決勝の組み合わせはこちら。
ニュージーランド 対 アメリカ
サモア 対 アルゼンチン