プールAではニュージーランドが順調に2連勝する一方で、カナダとスペインがともに1分1敗と勝利を掴めずに苦戦する。残るサモアはニュージーランドに敗れたもののスペイン戦を5点差で制し、初日を終えてプール2位の座についている。しかし、サモアの得失点差は –28点であり、決して高いとは言えない。大会2日目に下位チームに逆転される可能性もまだ残っている。

フランスとアルゼンチンがプールBの初戦を飾る。大きく点差がひらくものの、フランスの猛攻でアルゼンチンに詰め寄る。しかし、最後はアルゼンチンが逃げ切り白星スタートを切った。ホームチームのアメリカは、ケニアと対戦しこちらも快勝。だが、2戦目のアルゼンチン戦ではラストプレーでの逆転を許してしまう。ケニアを下したフランスが得失点差でアメリカを上回り、ディフェンディングチャンピオンである地元チームはまさかのプール3位で2日目へ。

初戦で南アフリカと対戦した日本は、強豪の攻撃を巧みに阻み、守備面での成長をみせつける。しかし、自分らの得点に結びつけることはできず、26−0と無得点で敗れる。続くイングランド戦ではリサラ選手のトライで5点のリードを奪うものの、ノートン選手にハットトリックを奪われるなどイングランドに逆転を許す。大会初日を未勝利で終えるも、プール最終戦のチリ戦に望みをつなぐ。一方、イングランドに敗れていたチリは、南アフリカ戦を引き分けで乗り切る。先制こそ許したものの同点に追いつき、追加点を奪ったことで南アフリカのリズムをくずした。

プールDでは、カップ戦常連のフィジーとオーストラリアが、危なげなく勝利を重ねる。フィジーは2戦ともに30点を超える得点を記録し、得失点差でニュージーランドに続き全体の2位となる43点を記録している。オーストラリアもスコットランドに2トライこそ奪われるもののウェールズを無失点で下し、明日のフィジーとのプール首位をかけた戦いに弾みをつけた。