新年あけましておめでとうございます。

今年は、30年あまり続きました「平成」という時代が終わり、5月に改元を迎え、新しい時代の幕が開ける年でございます。

皆様におかれましては、格別な思いでこの新年を迎えていることと存じます。

日本にとって、この節目となる年に、いよいよラグビーワールドカップを開催いたします。

 

ラグビーはイギリス発祥のスポーツでございますが、我が国でも、明治から親しまれ、その歴史は、100年以上のものがございます。

また、大学ラグビーやジャパンラグビートップリーグの熱戦に心躍らせた方も多いことでしょう。

そのラグビーの世界王者を決めるのが、ラグビーワールドカップです。

 

この大会は、1987年に第一回大会が開催されて以来、ヨーロッパやオセアニア等のラグビー伝統国で開催されてきました。

4年に一度の開催を重ねるごとに規模を拡大し、前回2015年のイングランド大会は、約247万人がスタジアムで観戦し、約40億人がテレビで観戦するという、レコードブレーキングな大会となりました。

 

そのラグビーワールドカップを、この日本で開催するのです。ラグビー伝統国以外での初めての開催という点で、正に「新たな歴史をつくる大会」と言えます。

新時代元年に開催するに大変ふさわしいスポーツの祭典だと確信しております。

 

大会のキャッチコピーは、「4年に一度じゃない。一生に一度だ。-ONCE IN A LIFETIME-」です。

まさにこの大会に関わる皆様とともに、「一生に一度」を共に創り上げたいと考えております。

 

また、この大会は、北は北海道から、南は九州まで日本全国12の会場で48試合を行います。

会場の中には、札幌市、岩手県・釜石市、神戸市、熊本県・熊本市、大分県といった地震や豪雨災害で被災した地域も含まれております。

復興がなった地域はその強さを、また復興に取り組んでいる地域におかれましてはその雄姿を、この大会を通じて、日本国内はもとより世界にお届けしたいと考えております。

 

大会まであと262日。

今年の秋は、世界が日本に注目し、そして日本中がラグビー一色に染まります。

2019年9月20日の開幕にご期待ください。 

 

2019年1月1日 

ラグビーワールドカップ2019組織委員会 事務総長 嶋津 昭