<カップ戦決勝:フィジー29―15アメリカ>
昨シーズンとは違う顔ぶれとなった決勝では、前回ドバイ大会4強入りを逃したフィジーとドバイ大会準優勝のアメリカという組み合わせ。最初に仕掛けたのはアメリカ代表ベイカー選手。圧倒的なスピードが持ち味だが、高い身体能力を誇るフィジーを前に、簡単にはゴールラインをわれず。失点を防いだフィジーは、素早いリスタートでカウンターにつなげると、ナソコ選手のトライを演出し先制点を得る。さらに2トライを追加し、17点のリードで前半を終えたフィジーは、後半開始直後にもボティトゥ選手が追加点をあげる。アメリカがニウア選手のシンビンで6人となりながらも、ピンケルマン選手とアイルズ選手のトライで15点を奪い返し反撃に出る。しかし、すでに大きくひらいた点差を埋めることはできず、ドバイに続く2大会連続の準優勝で涙をのんだ。これにより、フィジーは、南アフリカでの大会ではなんと13年ぶりとなる優勝を果たした。

<3位決定戦:南アフリカ10―5ニュージーランド>
互いに勢いのあるプレーが持ち味の2チームの対戦。ともに、地元優勝、大会連覇をそれぞれ逃してしまっただけに、3位決定戦での勝利に対して人一倍の執念をみせる。堅い守備で失点を防いでいた両チームだったが南アフリカが5点を先制。すると、ニュージーランドもすかさず5点を奪い返し同点で前半を終える。後半に入ってもなかなかスコアは動かなかったが、試合終了まで残り1分を切ったところで、南アフリカのヒューマン選手が貴重なトライを奪う。この5点が決勝点となり、南アフリカがブロンズメダルを手にする。ホームグラウンドである今大会限りで代表引退を表明していたスペックマン選手の最後の試合を勝利で彩った。

<チャレンジトロフィー決勝:サモア14―38アルゼンチン>
ドバイ大会に続きチャレンジトロフィー決勝に進出したサモア。試合早々、ヴェレズ選手とサバト選手にトライを奪われ14点をつけられるが、モトゥガ選手がすぐさま2トライを奪い返し、ハーフタイムを前にスコアを同点に戻す。しかし、後半に入るとアルゼンチンが怒涛の4トライを追加しサモアを圧倒。2季連続でのカップ戦の表彰台は逃したものの、アルゼンチンがチャレンジトロフィーを手にした。

<日本チーム>
悔しい大量失点でプール戦を終えた日本は、チャレンジトロフィー準々決勝でフランスと対戦。この試合でも無得点に抑えられるとともに31失点を喫する。気持ちを切り替え、13位決定戦進出を目指しウェールズを迎え撃った日本は、本村選手のトライで7点をあげる。しかし、ウェールズに28得点を許した日本は21点差で敗れ、ケープタウン大会を未勝利で終えた。

次の舞台は、年が明けて1月の26日・27日に行われるニュージーランド・ハミルトン大会!