初戦でジンバブエを圧倒したニュージーランドは、第2戦のサモア戦でまさかの逆転負けを喫する。南アフリカ戦を残していただけに、勝ち越しが危ぶまれる展開となった。一方、大金星から戦績を1勝1敗としたサモアは、最終戦でジンバブエを下し勝ち越しを決める。大会初日を締めくくったのは、ディフェンディングチャンピオンのニュージーランドとホームチームの南アフリカ。前半こそ両チーム堅い守りでスコアは動かなかったが、後半に入るとトライを奪っては奪われる展開に。試合終了間際に同点に追いついたオールブラックスセブンズは、的確なパス回しからコロイ選手の決勝トライにつなげ勝利。サモアは得失点差に泣き、カップ戦の切符をニュージーランドに譲った。

最初に対決したアルゼンチンとスペインの一戦では、スペインが勝利をおさめ番狂わせをおこす。そんな一戦に続いた日本とアメリカの試合では、日本は防戦一方となってしまい悔しくも54−0という大差で完敗負けを喫する。フィジーフランス戦を超える点差を記録し、残念なかたちでインパクトを残してしまう。しかし、日本にとって苦しい展開はこれで終わりではなかった。最終スペイン戦でも自分たちの攻撃のリズムが掴めぬまま、52点差で再び完封負け。アルゼンチン戦での野口選手のトライが大会初日唯一のトライとなった。スペインとの直接対決を制したアメリカが首位、スペインは2位でカップ戦進出。昨年準優勝のアルゼンチンは負け越しでチャレンジトロフィートーナメントへまわった。

接戦となったプールDの2戦の後に続いたプールCの初戦は、インパクトの強いものだった。フランスと対戦したフィジーは、前半で21点のリードを奪うと、後半も試合を支配し50−0の完封勝利を挙げる。勢いに乗ったフィジーは続くケニア戦でも40点に迫る得点で白星を挙げる。最終戦では同様に2戦2勝としているイングランドと対戦すると、わずか2点差となる接戦だったがリオ五輪王者の意地を見せて勝ち切った。イングランドがプール2位としてフィジーに続いてカップ戦準々決勝へ。初戦で大敗したフランスは、ケニアに勝利したことでプール3位に滑り込んだ。

大会開幕とともに始まったプールDの戦い。スコットランドはカナダをわずか1トライ差でくだすと、オーストラリアもウェールズ戦を7点差で辛勝。このプールでは接戦となるかに思えたが、第2戦からはオーストラリアが持ち前の強さを発揮し、危なげなくカナダとスコットランドを破るとカップ戦常連チームの貫禄をみせつけた。プール2位の座についたのはスコットランド。ウェールズとのライバル対決を21点差で制し、勝ち越しを決めたことが大きかった。カナダはヒラヤマ選手がキャリア通算得点数1500点を記録するもチームとしては、1勝にとどまった。

カップ戦準々決勝の組み合わせはこちら。

南アフリカ対スコットランド
フィジー対スペイン
オーストラリア対ニュージーランド
アメリカ対イングランド