プールA
サモアがアルゼンチンをわずか2点差で破ると、南アフリカはジンバブエに完封勝利しディフェンディングチャンピオンとして余裕のスタートを切る。しかし、昨季王者も第2戦のサモアとの一戦で、接戦を制したとはいえ、やや調子を落としたように見えた。最終ラウンドでサモアがジンバブエを下し、カップ戦進出に望みをつなぐ2勝目を挙げる一方で、南アフリカはアルゼンチンにまさかの逆転負け。焦った場面でのハイタックルからシンビンを受け6人体制となるなど、王者の面影はもはやないといっても過言ではなかった。3チームが2勝1敗で並んだプールAでは、得失点差でずば抜けていた南アフリカと、わずかにサモアを上回ったアルゼンチンがカップ戦へと進出した。

プールB
初戦でフランスを41−0という大差で下したフィジーは、第2戦のスコットランド戦で苦戦する。互いに2勝目を狙い、一進一退の攻防を繰り返した両チームだったが、わずか2点差の接戦を制したのはフィジー。その勢いのままフィジーはケニア戦でも43―12という大差をつけ、容易にプール戦全勝を果たした。一方でスコットランドとフランスの2位争いは熾烈を極める。両チームが交互に2トライずつ獲得したこの試合の最終スコアはドロー。直接対決では勝負はつかなかったものの、得失点差で上回ったスコットランドがプールB2位としてフィジーに続いた。

プールC
2年連続でのワールドラグビー最優秀男子セブンズ選手賞を獲得したペリー・ベイカー選手擁するアメリカが、開幕戦から登場。その開幕戦で、スペインに一切の得点を許さず完封勝利を収めると、ウェールズとの第2戦も危なげなく制する。一方で、ニュージーランドもウェールズとスペインから2勝を挙げ、アメリカとの全勝対決を迎える。競り合う試合が予想されたが、いざ試合が始まるとニュージーランドがアメリカを終始圧倒。アイルズ選手こそトライを決めたものの、ベイカー選手らアメリカの攻撃の要を抑えこんだニュージーランドが負けなしでプール戦を終えた。

プールD
オーストラリアと対戦した日本は初戦からコアチームの洗礼を受ける。自分たちの攻撃が完全に封じられる一方で、大量トライを相手に許してしまうと、43−0という、今大会最大の点差で初戦を落とす。第2戦でも強豪イングランドが立ちはだかり、日本は容易に2敗目を喫する。最終ラウンドのカナダ戦こそ前半を同点で折り返したものの、後半には追加点を浴び今大会3敗目。悔しくも未勝利でドバイ大会を終えた。
プール上位としてカップ戦に駒を進めたのはオーストラリアとイングランド。ともに2戦全勝で迎えた直接対決では、トライを奪われては奪い返す展開だったが、わずかな点差を守り切ったオーストラリアが首位通過を果たす。

カップ戦準々決勝の組み合わせはこちら

南アフリカ 対 イングランド
ニュージーランド 対 スコットランド
オーストラリア 対 アルゼンチン
フィジー 対 アメリカ